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民芸
「民芸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
民芸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
る準備として、素子はほしいと思う本を、順序だててぜひいるものから買い集めている。
民芸博物館へ行ったときは、伸子も美しい刺繍の飾手拭やテーブル・センターなどを買っ....
「ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
ピス》だもの。聞いただろう? ソヴェト政府は、過去に功労あった芸術家たちに、「人
民芸術家《ナロードヌイ・アルチスト》」「功績ある芸術家」っていう二種類の称号を与....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
にくだけており、卑俗で親しみ易《やす》い感がする。特に日本に於ても、江戸時代の平
民芸術はそうであり、卑俗感が特別に著るしい。中世以前に於ける武家文化や公卿《くげ....
「生活のなかにある美について」より 著者:宮本百合子
った経済の関係で外部へ吸い出されている。 柳宗悦さんたちのやって居られる『月刊
民芸』という雑誌の座談会で、誰かが、この頃やっといくらか人々が物の美しさに目をと....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
ました。ふと思いついたのです。私のハンドバッグの下に、封筒があったのを。その日、
民芸品の店屋から、原稿を頼まれていて、二枚ばかり書いた後一二枚の白い原稿用紙が、....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
「ウーム……」
いっしょにうなっている。
まったく、現代《いま》で申せば、
民芸とでもいうのでしょうか。稚拙《ちせつ》がおもしろみの木彫りとしか、素人《しろ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
るという工合。家全体は異様に大時代で、目を瞠《みは》らせる。そして道を距てた前に
民芸館と称する、同スタイルの大建築がまるで戦国時代の城のように建ちかけている。木....
「“歌笑”文化」より 著者:坂口安吾
半可通からはイヤがられる存在にきまったものだ。 落語というものが、昔のまま、庶
民芸術の様相だけもちながら、全然庶民性や、時代性を失っているから、いつの時代にも....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
っていたので、塾生たちの気分には十分のゆとりがあり、午前中は、外来講師小西先生の
民芸に関する講義も落ちついてきいた。小西先生は良寛和尚を思わせるような風格の人で....
「骨仏」より 著者:久生十蘭
つくる部落の産で、バアナード・リーチの又弟子ぐらいにあたり、小さな窯をもっていて
民芸まがいのひねったような壺をつくっているが、その窯でじぶんの細君まで焼いた。 ....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
が勃興し、侠客も現われ、平民が士族の株を買うて士族にもなれば、平民文学も起こり平
民芸術もまた起こったほどで、全く四民平等を理想とした明治大正時代の準備をした時期....
「ゴッホについて」より 著者:三好十郎
が戯曲に書くことがあろうなどとは想ってみたこともなかった。だから去年のはじめ劇団
民芸の諸君からそれをすすめられた時には二重にギクリとした。一つはとんでもないこと....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
く》の如き自由解放の態度はむしろ全体の破壊を招かんのみ。江戸演劇は既に通俗なる平
民芸術にはあらで貴重なる骨董《こっとう》となりし事あたかも丹絵売《たんえうり》が....
「抵抗のよりどころ」より 著者:三好十郎
態です。他の人のことをいうと迷惑をかけるから自分を例にひきます。 最近、劇団|
民芸《みんげい》が私の作品を二三回上演したが、その全部がヒットで、百パーセント以....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
して文化批評家としての特色を発揮した。進歩的な社会医学者の一人である。柳宗悦氏の
民芸研究にも多大の共感を寄せている。 段々専門が文学者に近くなるのだが、鳥居竜....