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「民衆芸術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

民衆芸術の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
何ものも民衆に愛される為には、前時代の古色を帯びなければならぬ。所謂《いわゆる》民衆芸術家の民衆の為に愛されないのは必ずしも彼等の罪ばかりではない。 又....
「享楽座」のぷろろぐ」より 著者:辻潤
達の唇と股とを祝福せよ 怪しくもいぶかしいボドビルが そこから生まれ落ちるだろう民衆芸術のワンタンを喰うな 月経に汚れたブルジョア娘の下着を羨むな それはバビロ....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
えば、大衆とは、僧侶を指した言葉であるが、震災前に、加藤一夫らによって、しばしば民衆芸術、即ち、現在のプロレタリア芸術論の前身が、叫ばれていた事があり、それと混....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
民衆生活に無関係であることに対する反省がまきおこった。大杉栄がロマン・ローランの民衆芸術論を訳し、「民衆のための、民衆によって創られ、民衆のものである芸術」とし....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
一 去年の夏、本間久雄君が早稲田文学で「民衆芸術の意義及び価値」を発表して以来、此の民衆芸術と云う問題が、僕の眼に触れた....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
べて見よう。 現在、既成の新劇団として重だったものに俳優座と文学座と新協劇団と民衆芸術劇場の四つがある。他に、これらよりもいくらか若い世代の人々による新劇団が....
良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
って、きわめて低調な書画彫刻をもって充たされ、鑑賞力もいやが上に低落し、江戸前的民衆芸術に浮身をやつし、書道のごとき桃山期まではとにかくも本格的に踏み止っていた....
囚われたる現文壇」より 著者:小川未明
その根底を置くものだと考えている。そうして此の信念を民衆の頭に植えつけるのは真の民衆芸術家の為すべき務めであると考えている。独り永久に人間性の為めに戦わなければならないのは、芸術家の義務である。....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
り鍛練も経ている。人数からいっても歌人としての価値から見ても、恐らくこれほど高い民衆芸術は西洋の田園にはあるまいと思うね。何故もっと日本人は日本の芸術を内省して....