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「民部卿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

民部卿の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
》に御潜めになったので、笙《しょう》こそ御吹きになりませんでしたが、あの名高い帥民部卿《そちのみんぶきょう》以来、三舟《さんしゅう》に乗るものは、若殿様|御一人....
源氏物語」より 著者:紫式部
が酒瓶《しゅへい》の役に選ばれてあったのである。すべてが風変わりである。右大将、民部卿などが丁寧に杯を勧めるのを見ても作法に合わないと叱《しか》り散らす、 「御....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
夫木抄 正嘉二年毎日一首中 咲花に錦おりかく高野山柳の糸をたてぬきにして民部卿知家 吹たびに水を手向る柳かな 米冠 と書いてある。 ま....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
断片ながら多少は存している。『古事談』に、 俊明卿(宇治大納言隆国三男、大納言民部卿皇大皇后宮大夫源俊明、永久二年薨)造仏之時、箔料ニトテ清衡令。 とある。こ....
法然行伝」より 著者:中里介山
あったということが、日本往生伝に記されている。 二品卿《にほんのきょう》の弟、民部卿範光という人は、後鳥羽院の寵臣であったが、つとに法然に帰依し、承元元年三月....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
がばらばらになったのは承久三年、定家六十歳であった。この二十年に定家は正三位参議民部卿|播磨権守に昇っていた。 しかしそれの一方、次第に後鳥羽院の御趣味とぴっ....
無月物語」より 著者:久生十蘭
心しきっていたのである。 従三位《じゅさんみ》藤原ノ朝臣《あそん》泰文は「悪霊民部卿」という忌名《いみな》で知られている藤原ノ忠文《ただぶみ》の四代の孫で、弁....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ならず早くに帰って来る。――と、かように私へ仰ッしゃって」 「ふうむ……。九条ノ民部卿光経どのの所へな?」 義貞は、独り喞に呟いた。 九条殿こそはいま、全武....