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「気の薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

気の薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
のんきな患者」より 著者:梶井基次郎
いたとき、寺の和尚《おしょう》さんがついていて、 「人間の脳味噌の黒焼きはこの病気の薬だから、あなたも人助けだからこの黒焼きを持っていて、もしこの病気で悪い人に....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
みもの、それにお國も己なんぞに惚れたはれたのじゃなく、お前が可愛いばッかりで、病気の薬代にでもする積りで此方に持ち掛けたのを幸いに、己もそうとは知りながら、ツイ....
鹿狩り」より 著者:国木田独歩
れまでに狂気のなおるという薬はなんでも試みて、うの字峠の谷で打った岩烏も畢竟は狂気の薬であったそうである。それが今は無残の最後を遂げてもう叔父さんの望みは全く絶....
わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
私の人相が、にわかに、出羽海に似ていたので、たいへん感服したものであった。但し脚気の薬をのんだら、たった三日で、もとのペシャンコになってしまった。その時以来、十....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
吸が切れそうになった時、生玉子を一個買って飲むと、蘇生った心地がした。…… 「根気の薬じゃ。」と、そんな活計の中から、朝ごとに玉子を割って、黄味も二つわけにして....
魯迅さん」より 著者:内山完造
それはマーマーフーフーということだ。この病気を治さねば中国は救われないよ。その病気の薬を僕は見つけたのだ。それは日本人が持っておるのだ、日本人のあの真面目という....