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気圏
「気圏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
気圏の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
気が遠くなるような悪臭の蕕草《かりがねそう》を掻き分けたことや、自分の肩から上を
気圏のように繞《め》ぐっていた蚋《ぶと》の幾十|陣団《じんだん》やに窒息するかと....
「インドラの網」より 著者:宮沢賢治
》のかすかなけはいさえなかったのです。 (私は全体《ぜんたい》何をたずねてこんな
気圏《きけん》の上の方、きんきん痛《いた》む空気の中をあるいているのか。) 私....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
きビジテリアン大祭を、この清澄《せいちょう》なるニュウファウンドランド島、九月の
気圏《きけん》の底に於て析出《せきしゅつ》した。殊《こと》にこの大祭に於て、多少....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
はるか天頂で真紅の噴火。 摶ちあい、 爆発し、 渦巻きあがる煙の地殻の裂目から
気圏へ沸騰する 大気! はじめて地をつたう ひびき、呻き、轟炸音! ウラニューム....
「比較科学論」より 著者:中谷宇吉郎
よって、宇宙の研究で従来不可能であった分野が、研究可能になったという点にある。大
気圏外の世界は、人類未到の世界である。其処《そこ》には、何があるか、全然わからな....