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気圧計
「気圧計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
気圧計の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
能であると思われた。のみならず空気の密度が高きに登るほど急激に減ずるということが
気圧計の観測によって証明されたのであった。従って最早デカルトの渦動説は捨てなけれ....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
手に云った。「今試作した毒瓦斯は、直ぐ所長室へ送りこむんだ。そして一時間置きに、
気圧計を読むんだぜ」 「じゃ、今送ります。時間がよろしいようですから。――弁をみ....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
ら、またたく間に室の中は泥足で蹂躙せられてしまいました。兄は、自記式の気温計や、
気圧計や、湿度計がかけてある壁の際に、うつぶせになって仆れていました。勝見と賀茂....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
雪 平の日電小屋 滞在 昨日の晩は星がキラキラとひどく瞬いていたが、日電の人が
気圧計を見て明日は雪ですよと言った通り、朝早くから雪がドンドン降っている。滞在と....
「道標」より 著者:宮本百合子
ロッパへ来る。――電報のローマ綴りの間から、伸子は佐々一家独特の混雑と亢奮とを、
気圧計の針が全身で気圧の変化を示さずにいられないようにありありと感じとった。費用....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ノ指針ハ急ニ自然ニ下リテ、ホトンド零ニ戻ル。気温ハ上昇シツツアリ、タダイマ外部ノ
気圧計急ニ上昇ヲハジメ、早クモ五百五……” 五百五というところで、文句は切れて....
「怪塔王」より 著者:海野十三
うごいているよ」 「えっ」 一彦がふりかえってみると、おどろきました。顕微鏡や
気圧計などいろいろの理化学機械のはいった戸棚が、しずかに横にすべりつつ、壁の中に....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
ぐん上昇しています。気圧は只今、七百……」 といって、六条が傍の夜光針のついた
気圧計に眺め入ったとき、突然何者とも知れず、マイクを握った彼の左手をぎゅっと掴ん....
「鉄路」より 著者:蘭郁二郎
りを見廻した。 『うん……』 助手の久吉も、懶気に、さっきから、ひくひくと動く
気圧計の、油じみた硝子管を見詰めながら、咽喉を鳴らした。 夜汽車は、単調な響に....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
ることが多い。また上層の水蒸気の量及び気温を測るには、気球に自記寒暖計、湿度計、
気圧計などをつけて飛ばしたりあるいは大形の凧《たこ》を上げたり、飛行機で観測した....
「雪の十勝」より 著者:中谷宇吉郎
は、この老人は出来るだけ文明の利器を利用しようとつとめることであった。魔法瓶だの
気圧計だのというものには特別の興味を持ち、かつそれを利用したがるのである。とうと....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
れきち》である。この完全に人間の世界から隔絶された不毛の荒野を行くうちに、旅人は
気圧計の針がだんだん昇って行って、遂に自分が、海面下千呎のところにいることを知る....