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「気晴し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

気晴しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
寡婦」より 著者:秋田滋
つの遊びだったのです。また、それは、あの子の母にとっても私の母にとっても、愉しい気晴しだったのです。何にせよ、その子はまだ十二なのですからね。考えてもみて下さい....
初雪」より 著者:秋田滋
を思いつくんだねえ」 彼女は呟くような声で云った。 「そうでもすれば、すこしは気晴しになると思うんですの」 しかし良人には妻の意が汲みかねた。 「気晴しッて....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
うのでしょうか、なんだか頭が重っ苦しくって気が鬱いで、なにをする元気もないので、気晴しのために近所の小さい講釈場へ毎日通ったことがありました。今も昔もおなじこと....
放浪」より 著者:織田作之助
は継母のおそでと口喧嘩した。それでは何ぼ何でも文吉や順平が可哀相やと叔母は云い、気晴しに紅葉を見るのだとて二人を連れて近くの牛滝山へ行った。滝の前の茶店で大福餅....
放浪」より 著者:織田作之助
そでと口喧嘩した。それでは何ぼ何でも文吉や順平が可哀相やおまへんかと叔母は言い、気晴しに紅葉を見るのだとて二人を連れて近くの牛滝山へ行った。滝の前の茶店で大福餅....
」より 著者:カフカフランツ
この電鈴装置が切られてなければね。だが、ときどき、疲れ切った役人たちが少しばかり気晴しをやりたい要求をもちます。とくに夕方や夜です。そこで電鈴装置にスイッチを入....
審判」より 著者:カフカフランツ
くの長椅子まで引っ張ってゆき、外套にしっかりとくるまって襟を高く立て、すわった。気晴しのためアルバムを開き、少しめくってみたが、非常に暗くて、眼を上げても身近の....
謎の咬傷」より 著者:小酒井不木
こもって、コツコツ細工をしていた。婆さんが心配して身体を悪くするといけないから、気晴しに散歩に出てはどうだといっても、彼はただ、ニヤリと笑うだけで、一歩も外出し....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
様は別にお楽みもなく、鬱いでばかり入っしゃるから、斯ういう冗談でもしたら少しはお気晴しになるだろうと思い、主人のためを思ってしたので。さて萩原は便所から出て参り....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
元で何か世間話を遊ばして御機嫌を取って、お帰り遊ばしても一口召上って、ゆる/\お気晴しは出来ませんで、誠に恐入りましたな」 重「何も恐入ることはない、私は仕合せ....
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
食も進みません。女房お累は心配して、 累「御酒《ごしゅ》でもお飲みなすったらお気晴しになりましょう」 と云うが、何《ど》うも宅に居《い》れば居る程気分が悪い....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
ばかり居るようになりましたから、少しく身体の具合が悪くなりました。母も心配して、気晴しに参詣でもするが宜いと云われて、母と同道で本所の五つ目の五百|羅漢へ参詣の....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
慮なしにお上んなさい、気の酷く欝ぐ時は、此の頃は旅稼の芸人が居るから其れを呼んで気晴しでもして」 男「船が出来ました、直ぐに」 山「船が出来た、じゃ行くよ」 ....
」より 著者:島崎藤村
か、泣いて可いか、解らないような気がした。 「旅の恥は掻捨サ」とお種が言った。「気晴しに、私も子供に成って遊ぶわい……それはそうと、豊世は御隠居さんの許へ行って....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
が古くなると抜けるようになっていました。 私はその箱の中を漕ぎまわって、自分の気晴しをやり、王妃や女官たちを面白がらせました。彼女たちは、私の船員姿を大へん喜....