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気温
「気温〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
気温の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
に、小さく波の立ち騒ぐ九月二十五日の午後であった。きのうの風が凪《な》いでから、
気温は急に夏らしい蒸し暑さに返って、横浜の市街は、疫病にかかって弱りきった労働者....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
いうお話だが、それは、具体的にいうと、どんなものでしょうか。どこかの地方が、急に
気温が下がりだしたという報告でもあるのでございましょうか」 総監は、熱心を面に....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
では、リッターの考えに従って等圧の場合の空気の比熱を使って計算した)。それゆえに
気温が絶対零度から二八九度まで昇るためには二八・九キロメートルの高さから落ちると....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
いのに、それはまるで七、八十の老人のような声だった。「ああーッ、どうですか、外の
気温は……」 「ええッ……?」 僕はこの不意の奇問に面喰った。 「……つまりソ....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
ました。それは興奮を癒すための、まことに爽やかな飲料でもあり、蒸し暑くなって来た
気温を和げるための清涼剤でもありました。 「やあ、とうとう降って来た。凄い大粒だ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
べきか、それとも、油断をするな、と声をかけるべきか。 ◯今日は雨降りなれど、ちと
気温上る。すなわち十六度となる。昨日は十三度どまり。天候漸く恢復の兆あり。 ◯昨....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
てしまったのだ。 そのうちに寒くなって来た。秋も十一月の山の中は、更けると共に
気温がぐんぐん下っていくのであった。 「ああ、寒い。これはやり切れない」空腹はが....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
句は、 『……航行不能におちいった、どこの故障なるや解くことをえず。艇および艇内
気温異様に急上昇す、室温摂氏三十五度なり。乗員裸となる。二等運転士|佐伯、怪星を....
「恐竜島」より 著者:海野十三
と、もう雲が切れて、もうもうと立ちのぼる水蒸気に、明るく陽の光がさしこんで来た。
気温は、またぐんぐんとのぼり出した。視界がひらけた。 「おや。あんなところに崖が....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
シ、舵器マタキカズ、ソレニ続キ高度計ノ指針ハ急ニ自然ニ下リテ、ホトンド零ニ戻ル。
気温ハ上昇シツツアリ、タダイマ外部ノ気圧計急ニ上昇ヲハジメ、早クモ五百五……” ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ってもいいはずだと思う」
「それからまた、火星の上は、夜はたいへん寒く、一日中の
気温のかわり方も、たいへんはげしいから、我々人間がそれにたえることが出来るかどう....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
けである。 カレンダーは四月六日で、赤紙の日曜日となっている。 夜に入っても
気温はそれほど下らず、艦内は蒸風呂のような暑さだ。 この物語は、二番艦明石の艦....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
こう暑くなっては、科学者もしぶしぶと実験室から匍い出さずにはいられない。
気温が華氏八十度を越えると脳細胞中の電子の運動がすこし変態性を帯びて来るそうだ。....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
の記載の事項が細大洩らさず綿密に認められたのを驚嘆せずにはいられない。毎日の天候
気温、出入客来、他出等、尋常日記に載すべき事項のほかに、祭事、仏事、音物、到来品....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
に三つになった。而してその左右にも又二つの光体をかすかながら発見した。それは或る
気温の関係で太陽の周囲に白虹が出来、なお太陽を中心として十字形の虹が現われるのだ....