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「気炎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

気炎の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
なやつだ。そっちじゃねえ。あのかどの鈴新へ行くんだよ。とっとと歩きな」 名人の気炎、当たるべからずです。 表へいってみると、その鈴新が豪勢でした。みがき格子....
号外」より 著者:国木田独歩
と男の肖像をつくること、やめた! ねえ、そうじゃアないか満谷の大将」と中倉先生の気炎少しくあがる。自分が満谷である。 「今晩は」と柄にない声を出して、同じく洋服....
去年」より 著者:伊藤左千夫
養いつつあるのだから、ずいぶんいばってもよいだろう……。 そんな調子に前夜は空気炎をはいておおいに来客をへこませ、すこぶる元気よく寝についた僕も、けさは思いが....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
た。彼の気に入る場所はそこのみだった。彼は彼らの後にどこへでもついて行った。酒の気炎の中に彼らの姿がゆききするのを見るのが彼の喜びだった。人々は彼の上きげんのゆ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
のことを心配しているのなら、おれが出かけて行ってあくまでも頑張らせるなんてバカな気炎をあげているそうじゃないか」 「そうなんですよ。あの翌日、九州の第十四方面軍....
漱石の人物」より 著者:和辻哲郎
言いたいままに言わせておくという態度であった。だからこの集まりはむしろ若い連中が気炎をあげる会のようになっていたのである。しかし後になっておいおいにわかって来た....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
もらうことができた。しかしここも続かなかった。私は仲間を相手に雑談するうち、つい気炎をあげてしまったのだ。 『人間手足を労しただけの報酬なんて知れたものだ。おま....