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「気管支炎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

気管支炎の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坑夫」より 著者:夏目漱石
は四角な紙片《かみきれ》へ、何か書いて抛《ほう》り出すように自分に渡した。見ると気管支炎とある。 気管支炎と云えば肺病の下地《したじ》である。肺病になれば助か....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
け、乞食《こじき》のようなふうをし、また痛々しい咳《せき》をしていた。途中で悪い気管支炎にかかったのである。彼がはいって来るのを見ると、ルイザは心転倒してしまい....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
曲がり、頭は胸にたれ、気管支は弱く、呼吸が困難だった。喘息《ぜんそく》やカタルや気管支炎がついてまわった。そして必然の苦闘の跡が――幾晩も寝床にすわって、身体を....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
かと思われた。喉《のど》や胸や頭や心臓をたえず悩んだ。ちょっとした風邪《かぜ》も気管支炎に変ずる恐れがあった。猩紅熱《しょうこうねつ》にかかって死にかかったこと....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
にばかりだった。一度受動的な状態に陥ると、あらゆる病苦にとらえられた。流行感冒、気管支炎、肺炎などが彼に襲いかかった。その夏の大半は病気だった。クリストフはアル....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
オリヴィエは流行性感冒にかかった。彼は毎冬たいてい同じ時期にそれにかかって、古い気管支炎を再発するのだった。クリストフは二、三日彼のところで暮らした。病気はわり....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
ぬ。 四 神頼み しかるに生れて二月《ふたつき》とはたたざる内に、小児は毛細気管支炎《もうさいきかんしえん》という難病にかかり、とかくする中、危篤の有様に陥....
九条武子」より 著者:長谷川時雨
。 昭和三年一月十六日より歯痛、発熱は暮よりあった。十七日、磯辺病院へ入院、気管支炎も扁桃腺《へんとうせん》炎も回復したが、歯を抜いたあとの出血が止まらず、....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
。熱が高く、汗を流し、発作的に咳きこむたびに軽度の痙攣があった。感冒をこじらせ、気管支炎喘息をおこしかけているくらいのところで、手早く処置すれば四、五日で快癒す....