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「気象台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

気象台の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
間でないことが分った。如何にも感情の浅い、粘力のない女だった。私は笠原に「お前は気象台だ」と云った。些細《ささい》のことで燥《はしゃ》いだり、又逆に直《す》ぐ不....
第五氷河期」より 著者:海野十三
なものである。別のニュースは、それについて、一つの解説を与えていた。 「――中央気象台の発表によりますと、このたびの驚異的大地震は、わが国の七つの火山帯の総活動....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
す。この変化は割合に緩慢な動きをとり、ことに気圧の如きは点線で示すような当夜中央気象台でとった気圧変化と、九時十分頃には完全に一致しているところから観察して、こ....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
ものか、厳しい炎暑がいつまでも弛まなかった。「十一年目の気象の大変調ぶり」と中央気象台は、新聞紙へ弁解の記事を寄せたほどだった。復興新市街をもった帝都の昼間は、....
地球盗難」より 著者:海野十三
、悶えた。結局彼がその間に無駄には見えぬ仕事をしたとすれば、それは東京に在る中央気象台の中屋技師に宛てて長文の電報を発するよう、下宿のお内儀さんに依頼したことだ....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
任はまるで狐につままれた態だ。喬介は私の方を振向いた。 「君。済まないがね。中央気象台へ電話を掛けて、昨晩の東京地方の気象を問い合せて下さい」 喬介の命ずるま....
単独行」より 著者:加藤文太郎
入って、食糧も寝具も持っていますが泊めてもらえませんかと技師の人に頼んでみたが、気象台長の許可がないと泊められないとのことだった。それでも死にそうなほど苦しんで....
琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
帝都に襲来せん」とあるのを見たので役所にいても終日気に病んでいたのだが、不幸にも気象台の観測は見事に適中したのであった。気に病んでいたと云うのは其の夜十二時から....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
日に夫々続行公判があり、専ら聖書窃盗に関する証人の訊問が行われた。 その間中央気象台より貞の行方不明になった大正二年九月二十六日の天候の回答が来ていた。すべ/....
雪魔」より 著者:海野十三
も不幸なことに、その頃になって、またもや猛烈な大吹雪となってしまった。それは今も気象台の記録に残っている三十年来の大吹雪の序幕だった。 そうなると、もう人間の....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
「いいえ、ドイツの占領地帯である某高山地方におられる。そこには世界一の天文台と気象台と通信所などがある。尤も統領は、時にベルリンへ出かけて、政府の首脳部と会談....
ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
ていたが、途中から靄のなかに融けこんで、いつものようにその遠い端までは見えない。気象台の予報はうまくあたった。暁方にはかなり濃い靄がたちこめましょう――と、アナ....
死の接吻」より 著者:小酒井不木
る者は六百年来の暑さだと言った。でも、誰も六万年来の暑さだとは言わなかった。中央気象台の報告によると、ある日の最高温度は華氏百二十度であった。摂氏でなくて幸福で....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
万年間の記録に徴するには太陽は全宇宙に於ける最も不変なるものの一つなり。 世界に気象台ありて以来の統計によると太陽が毎一年に、我地球の表面に射下す光と熱との分量....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
壮んじゃないか」と顎を突き出して「如何だい」といったような顔付をする、いつか中央気象台の岡田博士が「内地で最も降雪量の多い所は越中劒岳の麓で、二丈も三丈も積る」....