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気魂
「気魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
気魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間腸詰」より 著者:夢野久作
な鉛色に見えるんです。それでなくともあっしはサッキから死物狂いに暴れたアトで精も
気魂も尽き果てておりましたので、カント・デックの片手に吊下げられたまま死人のよう....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
船の相客たちと同様にたわいなく気を失い、人魚の姿を見なければよかった、なまなかに
気魂が強くて、この世の不思議を眼前に見てしまったからこんな難儀に遭うのだ、何も見....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
りの脇差に、九刻《ここのつ》さがりの陽ざしが躍っている。
孤独を訴える坤竜丸の
気魂《きこん》であろうか。栄三郎のうしろ姿には一|抹《まつ》のさびしさが蚊ばしら....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
は紅顔の美少年馬場孤蝶子、はやく高知の名物とたたえられし、兄君|辰猪《たつい》が
気魂を伝えて、別に詩文の別天地をたくわゆれば、優美高潔かね備えて、おしむところは....