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水亭
「水亭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水亭の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
に住む人々の常に顧慮すべき密接なる関係にたっているのである。けっして調和を一松崎
水亭にのみゆだぬべきものではない。
自分は、この盂蘭盆会《うらぼんえ》に水辺の....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
なって滝浴みという順序だが、横着には汽車を利して王子までを一飛び、滝の川に臨める
水亭に帯くつろげて汗を入れ、枝豆、衣かつぎの茹加減なを摘み塩つけて頬張った上、さ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
らに寝ることによっても、大将は昔が今にならぬことを悲しんだ。 暑いころに涼しい
水亭に出て院がながめておいでになる池には、蓮の花が盛りに咲いていた。恋しい人への....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
睦の寄席へ現れ出したと思ったら間もなく消えて、震災の翌年の九月には、牛込肴町の柳
水亭という端席へ、独演会の看板を上げた。ひどい晩夏の土砂降りの晩だったが、私はい....
「三国志」より 著者:吉川英治
見わたす限り草|茫々の野原に過ぎなかった。石あれば楼台の址、水あれば朱欄の橋や
水亭の玉池があった蹟である。 官衙も民家も、すべて、焼け石と材木を草の中に余し....
「三国志」より 著者:吉川英治
でいいつけた。 「そうか。では、ほかの客にはそっと、べつな部屋へ通しておけ、奥の
水亭の一室がよかろう」 それから周瑜は、大勢の雑客に向って、 「もう議論は無用....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
来て興をそえ、加茂川の瀬に朝月のかたむく頃まで、なおまだ、乱痴気な灯影や人影が、
水亭の簾にさんざめいていることすらあった。 なにしろ、妙な会である。 時流的....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
が執られてあった。――しかしまだ少々時刻は早いとあって、忠顕は、ふたりを、二条の
水亭に入れ、その小憩のあいだに、 「ここだけの話だが」 と、いろんな機微を、義....