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「水入り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水入りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
まか》し得るという迷信から来たものである。 更にその鳥打帽の下に這入っている香水入りのハンケチの種類、その隅《すみ》に縫い込んである文字の意義、そのハンケチの....
恐竜島」より 著者:海野十三
ころを手でもって、玉太郎は林のところへもどって来た。そしてかたむいた陽の光をこの水入り電球でうけ、その焦点を、そこにちらばる枯草の黒ずんだものの上におとした。 ....
明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
《ゆかた》の腕をまくり、その頃はまだ珍らしい腕輪を見せ、やや長めの断髪の下から、水入りの助六《すけろく》(九代目市川団十郎歌舞伎十八番)のような鉢巻《はちまき》....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
見せてやったほうが宜かなくって?』 そこで私は、厳然と威儀をととのえて、その、水入りの丼みたいな靴のかたわらに立ち、彼女は勇躍しておかみさんを呼びに行った。お....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
伝馬船にとび乗ると、伝馬船当番の三人の水夫は、もう、櫓と櫂とをにぎっている。飲料水入りの石油|缶をかついで、水夫長が乗りこむ。と私と水夫長と当番三人の、帽子と服....
だいこん」より 著者:久生十蘭
が、シゴイさんが第九三四航空隊の司令になって前線へ行ってしまうと、ランヴァンの香水入りの書簡紙で、まいにち二十頁ずつもラブレターを書いていた。六右衛門さんの話だ....