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水兵
「水兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
子供たちだった。まっ白なモスリンの着物を着て赤い大きなリボンを装った少女たちや、
水兵服で身軽に装った少年たちは葉子の周囲に花輪のように集まった。葉子がそういう人....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
夫婦相性の事――は棄置かれぬ。 且つその顔色が、紋附の羽織で、※の厚い内君と、
水兵服の坊やを連れて、別に一人抱いて、鮨にしようか、汁粉にしようか、と歩行ってい....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
一日の上陸を許すと云う副長の命令の下ったのは碇泊後|三日にならない頃だった。勿論
水兵や機関兵はこの命令の下った時から熱心に鼠狩りにとりかかった。鼠は彼等の力のた....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
ち、海軍機関学校の理髪師に頭を刈ってもらいながら、彼もまた日露の戦役に「朝日」の
水兵だった関係上、日本海海戦の話をした。すると彼はにこりともせず、きわめてむぞう....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
エ――」 三人三様の議論が丁度一巡したところへ、後の扉がコツコツと鳴って、三等
水兵の、真紅な顔が現れた。 「紙洗大尉どの、井筒副長どのが、至急お呼びであります....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ったばかりか、気の毒になって涙が出てしようがなかった。十八歳ぐらいの子供のような
水兵さん、三十何歳かの青髯のおっさん一等兵、全く御苦労さま、つらいことだったでし....
「海底大陸」より 著者:海野十三
双眼鏡のつり革をいじりながら、ひとりごとをいった。 そのとき、タラップを当直の
水兵がトコトコと靴音をさせてあがってきた。 「――おォーイ、スミス警部どのォ。警....
「恐竜島」より 著者:海野十三
ぐって、はいた。 それから枕許《まくらもと》から携帯電灯《けいたいでんとう》と
水兵ナイフをとって、ナイフは、その紐《ひも》を首にかけた。そして足ばやにこの部屋....
「火薬船」より 著者:海野十三
したのである。 「な、なにをッ」 「なにをじゃないぜ。さっきお前は、もうすこしで
水兵の銃剣にいもざしになるところじゃった。あぶないあぶない」 この丸本という水....
「怪塔王」より 著者:海野十三
人はいないかしらとさがしまわりました。すると、そのときボートが浜べについて中から
水兵さんが、どやどやと下りてきましたが、そのうちの一人が、警戒に来ているお巡りさ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、飛行島が見える!」 おお飛行島! いよいよ飛行島が見えだしたか。 非番の
水兵たちは、だだだっと昇降口をかけあがってくる。 飛行島上陸 望遠鏡をと....
「空襲警報」より 著者:海野十三
りの飯とを出してください。その顔の長い学生君は紙係、青いネクタイの方は布係、その
水兵服の娘さんは弁当飯係。すぐ集めにかかってください」 誰もいやな顔をしなかっ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
が見えると、その膝に乗られた男が――こりゃ何です、可い加減な年配でした――かつて
水兵をした事があるとか云って、かねて用意をしたものらしい、ドギドギする小刀を、火....
「露肆」より 著者:泉鏡花
ぬ、救世軍とか云える人物。 「そこでじゃ諸君、可えか、その熊手の値を聞いた海軍の
水兵君が言わるるには、可、熊手屋、二円五十銭は分った、しかしながらじゃな、ここに....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
人民をして旭日の昇るがごとく進取の気風を生ぜしめ、艦名を金剛と称するときは、その
水兵をして勇健の気風を養わしむるの類これなり。ゆえに、人もし名称を設けんとすると....