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水兵帽
「水兵帽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水兵帽の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女」より 著者:渡辺温
一つに顔を伏せている小ざっぱりした空色の水兵服を着て赤い飾り玉のついた仏蘭西様の
水兵帽をかぶった十七八の少女と、その傍に立って二人の女給らしい、ひどくまるまると....
「伸子」より 著者:宮本百合子
伸子の、生れて百日目というのだの、少し大きくなって、和一郎が天鵞絨《びろうど》の
水兵帽をかぶって乳母に支えられている横に、伸子が姉らしく澄して立っているのだの。....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
ベトに光っています。乗組員たちは、あまりの奮闘に、腰から上は赤裸になり、その上に
水兵帽をのせて、戦っています。 「魚雷撃方やめイ」 艦長は号令をかけました。 ....
「粗末な花束」より 著者:宮本百合子
に何か云っている。少女は十一二で際立って美しい素直な金髪を持っていた。紺サージの
水兵帽からこぼれたおかっぱが、優美に、白く滑らかな頬にかかっている。男の子のよう....
「一九二三年夏」より 著者:宮本百合子
ならべて居る大きな赧髭のロシア人 ◎気がついて見ると、大きな人だかりの中から、
水兵帽をかぶり、ブロンドのおかっぱを清らげに頬にたれた蒼白い女の子(十一二歳位、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
いうと、その時まで海軍の憲兵というものを知らなかったから、セーラー服にツバのない
水兵帽をかぶって、古風なキャハンをはいた坊やのふくらんだようなのが私を訊問にきた....