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水出し
「水出し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水出しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
わたしは何だか忌な心持のすることがあるんですよ。実はね、家の子供が玩具にしていた
水出しをね、今考えると、ほんとうに止せばよかったんですけれど、ここの家の由ちゃん....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
身体だ、十一の時から狂い出して、脱け参りから江戸へ流れ、悪いという悪い事は二三の
水出し、遣らずの最中、野天丁半の鼻ッ張り、ヤアの賭場まで逐って来たのだ、今は胼皹....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
い。ただこのときの伴蔵が傍らの志丈もあとで賞めるよう「悪いという悪い事は二、三の
水出し、遣《や》らずの最中《もなか》、野天《のてん》丁半の鼻ッ張り、ヤアの賭場《....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
い声を出して鳴いた。 今年の梅雨中には雨が少かったので、私の甥は硝子の長い管で
水出しを作った。それを楓の高い枝にかけてあたかも躑躅の茂みへ細い滝を落すように仕....
「我楽多玩具」より 著者:岡本綺堂
げる奴凧がありましたが、今は廃れました。それから獅子、それから黄螺。夏は水鉄砲と
水出し、取分けて蛙の
水出しなどは甚く行われたものでした。秋は独楽、鉄銅の独楽には....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
話をするものもなく、唯露店の商人が休みもなく兵器の玩具に螺旋《ぜんまい》をかけ、
水出しのピストルを乱射しているばかりであった。 帚葉翁が古帽子をかぶり日光下駄....