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水商売
「水商売〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水商売の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
いうのが、十五年前銀座の某サロンのナンバーワンだった頃から今日まで、永年男相手の
水商売でもまれて来たこの女の、持論であった。 「エロチシズムよりもエキゾチシズム....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
だった。「そうやなア」丸万を出ると、歌舞伎《かぶき》の横で八卦見に見てもらった。
水商売がよろしいと言われた。「あんたが
水商売でわては鉱山《やま》商売や、水と山と....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
(経営者も糞もあるもんか? 馘首にするならしやがれ。ここを追い出されたっておれは
水商売仲間ではつぶしがきく男や。それに、あの女をおれのものにしたら、あの女でおれ....
「世相」より 著者:織田作之助
い性分らしく、絶えず不安な眼をしょぼつかせてチョコチョコ動き、律儀な小心者が最近
水商売をはじめてうろたえているように見えたが、聴けばもうそれで四十年近くも食物商....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の女は江戸者だな」 「着物から口の利き方まで確かに下町《したまち》の人で、なにか
水商売でもしている人じゃあないかと思います。初めて江戸へ出て来た弟がどうしてあん....
「わが町」より 著者:織田作之助
打ったぐらいやないか。お前かテもと言うたら、わいと派アが一緒や。本当は大事な娘を
水商売に入れるのんはいややねんやろ?」 「そや。ええこと言うてくれた。他あやん、....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
ましたが、今は遺っていないようです。 毎年三月の中旬に近い日に祭礼を催します。
水商売の女性たちの参詣が盛んであるようですが、これは御鎮護様をオチンボサマに懸け....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
お酒をこぼしたりとんだソソウをやらかすことがあるから、娘をつれてきたといふ、娘は
水商売に不馴れだから当分後見指南に当る由、娘は二十八、出戻りで、一つも取柄といふ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
んで行くような気がした。 「因循|姑息な地味な商売より、当りさえすれば儲けのある
水商売の方が、やはり女の人には向いていると、云わなくてはいけないでしょうな。思い....
「女優の親」より 著者:岸田国士
だ/\堅気でない商売の部類にはいつているようだ。これがいけないのだ。客商売とか、
水商売、人気商売というような観念が、いまでも芝居の世界の一つの常識になつている。....
「妖婦」より 著者:織田作之助
置けば、いずれ不仕末を仕出かすに違いあるまい。それならばいっそ新太郎の云うように
水商売に入れた方がかえって素行も収まるだろう。もともと
水商売をするように生れつい....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
らんでいるのかも知れませぬが、座主も、座主でございます。ああした小屋も、もとより
水商売、そうしますれば、お茶屋や、料理やで、お猿は、去るに通じると云いまして、げ....
「雪の夜」より 著者:織田作之助
よ地道な商売をしようと照枝は言い、坂田は伏し拝んだ。いろいろ考えて、照枝も今まで
水商売だったから、やはりこんども
水商売の方がうまにあうと坂田はあやしげな易判断を....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
然と、電撃のごとく閃いてきたからである。――村から東京方面へ娘を出かせぎに――泥
水商売の女に出している家に限って租税の滞納がない。ことに三人の娘を出している家な....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
伏せにしても、豊国神社の祟りがあるかと思うて心配しづくめでした。……しかしやはり
水商売はするものやおまへん。宅の息子が、三千円も支払うた玉をひっかけて逃げようっ....