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水孔
「水孔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水孔の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新種族ノラ」より 著者:吉行エイスケ
一つ。樹脂《ヤニ》色の唾液《だえき》。象形文字のような骨格。闇色の肉体の隙間。撒
水孔《さんすいこう》のような耳環のあと。円形の乳房のある地理。上海が彼女の舞台な....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
扉の奥が、公教の戯言で霊舞室と呼ばれる中室になっていた。そして、隅に明いている排
水孔から、落ち込んだ水が流れ出ているのである。また、中室との境界には、装飾のない....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
き出すを見たと。ブリドー大佐の説には、往年インドで聞いたは、土着の英人浴中壁の排
水孔《みずぬきあな》より入り来った蛇がその孔より出で去らんとする尾を捉え引いたが....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
海水が、恐しい唸を立てて船渠の中へ迸出し始めた。次いで径二尺五寸程の大きな下部注
水孔のバルブも開いて、吸い込まれて面喰った魚を渠底のコンクリートへ叩き付け始めた....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
っているので、彫像を載せる台のようだった。 ヒスパニオーラ号は大洋のうねりで排
水孔が水の下へ入るほど横揺れしていた。帆の下桁は滑車を強くひっぱり、舵はあちこち....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
かにも奴等らしい観察が“|〔Dabukku_〕”の語原だよ」 「ふうむ、太平洋漏
水孔か……」 「そうだ、案外渦の成因はそんなところかもしらんよ。ところで、なぜ『....