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「水成岩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水成岩の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
らいは、おかげで少し知って来たが、この本は、火山岩や火成岩の山岳ばかりを書いて、水成岩のそれを、全部省略してあるため、白峰や赤石山については、やはり何も知るとこ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
部の液体の固まってできたいわゆる火成岩とも、また海水の作用で海底に堆積してできた水成岩とも全くちがったものである。隕石中にしばしばガラス質の粒の含まれていること....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
かに眼に。 前夜の小舎から半里ばかりの間は、水もかなり深くて色も鮮やかである。水成岩の峡間を流れるだけあって、どこか、赤石山下の、小渋川に似ている。小渋川より....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
ように、雪の粉を吹いて、遠くはこんもりと黒く茂った森、柔かい緑の絨氈を畝ねらせる水成岩の丘陵、幾筋かの厚襟をかき合せたカスケード高原の上に、裳裾を引くこと長く、....
カメラをさげて」より 著者:寺田寅彦
ときに、私は自然に日本帝国の地質図を思い出す。いろいろの時代のいろいろの火成岩や水成岩が実に細かいきれぎれになってつづれの錦を織り出している。この事実は一方では....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
りすること、地熱を利用して、発電したり、物を温《あたた》めたりすること、建築用の水成岩《すいせいがん》を掘りだして切って石材《せきざい》にすること……かぞえてい....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
と、パイ軍曹は、叫んだ。展望鏡の中にうつったものは、たしかに、小さい石を交えた水成岩とも土ともつかないあつい層であった。 「えっ。土の中ですか」 「そうだ。わ....
夏遠き山」より 著者:宮本百合子
てしまう。その癖、今、都会人が散策する山径が、太古は箒川の川底に沈んでいただろう水成岩であること、その知識によって自然力の微妙さ永遠さを感じさせる手段は一つも講....
香魚と水質」より 著者:佐藤垢石
舌に鮎を味あわせてきた識感が、我れから我れに物語る。 水源地方に、古生層つまり水成岩の層を持った川の鮎は品質が上等である。これに引きかえ、水源地方の山塊が火成....
」より 著者:佐藤垢石
底には、さだめし立派な鮎が棲んでいるのであろうと想像したのである。底石は石理ある水成岩の転積である。流水は、水晶のように清冽である。右岸の崖にも、左岸の河原にも....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
いった高い山岳も、結局はその隆起の結果と考えられるのでございます。また地質的には水成岩の地方よりもとくに花崗岩系、すなわち深成岩系の地域の方がより大きく隆起しつ....
台川」より 著者:宮沢賢治
んなさい。黒くて少し浮《う》き出した柱《はしら》のような岩があるでしょう。あれは水成岩《すいせいがん》の割《わ》れ目に押《お》し込《こ》んで来た火山岩です。黒曜....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
れる山脈の間を穿鑿し、従って水際に断崖絶壁多く、本流は殆ど急湍の連続である。彼に水成岩の美があれば、此に花崗岩片麻岩の美がある。常緑の針葉樹林が大井川峡谷の誇り....