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水戸
「水戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
だぜ。」
「寄席的? 落語《らくご》でもやらせるのかね?」
「何、講談だそうだ。
水戸黄門《みとこうもん》諸国めぐり――」
穂積中佐は苦笑《くしょう》した。が、....
「或る女」より 著者:有島武郎
て早くも倉地がそこに横になろうとするのを葉子はしいて起き返らした。
二六
「
水戸《みと》とかでお座敷に出ていた人だそうですが、倉地さんに落籍《ひか》されてか....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
られるに至ったのである。この改訂の命名者は、ドレゴ記者と仲よしの隣人である同業の
水戸宗一君であった。 一体どうして巨船ゼムリヤ号が発狂したのか、また地球が発狂....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
度は四十|哩と四十五哩との間に揺めいているほどの恐ろしい高速度であった。 「もう
水戸が見える筈だ」そう云ったのは、賊を追って、お茶の水の濠傍から、戸波研究所の地....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
汽車で、松村部長と共に帰京の途についたが、これが十二時間ぶりに動き出した初列車。
水戸から上野へ走る列車はがらがら空いていて、乗客一人当たり六席か七席もあった。 ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
うのは千葉県の香取神宮のそばをとおり、茨城県にはいって霞浦と北浦との中間をぬけ、
水戸の東にあたる大洗海岸をつきぬけて、さらに日立鉱山から勿来関の方へつらなってい....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
――さらりと落す、幕の隙に、古畳と破障子が顕われて、消えた。……思え、講釈だと、
水戸黄門が竜神の白頭、床几にかかり、奸賊紋太夫を抜打に切って棄てる場所に……伏屋....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
りゃ土蔵、白壁造、瓦屋根は、御方一軒ではござりませぬが、太閤様は秀吉公、黄門様は
水戸様でのう、邸は鶴谷に帰したもの。 ところで、一軒は御本宅、こりゃ村の草分で....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
やな事は、このさきの街道――畷の中にあった、というんだよ。寺の前を通る道は、古い
水戸街道なんだそうだね。」 「はあ、そうでなす。」 「ぬかるみを目の前にして……....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
おれの処に渡りをつけろ、といって来た事がありました。しかし父は変人ですし、それに
水戸の藩から出た武士|気質は、なかなか一朝一夕にぬけないで、新門のいう話なぞはま....
「雪霊記事」より 著者:泉鏡花
か、と思う風采で、ものの鷹揚な、悪く言えば傲慢な、下手が画に描いた、奥州めぐりの
水戸の黄門といった、鼻の隆い、髯の白い、早や七十ばかりの老人でした。 「これは関....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
さいましょうね」 「必ず帰る」 「此間の夜も。しみじみ云いました通り、私が以前に
水戸の藤田先生の御存命中に承わった処では、今に世の中がどんでん返しをして、吃驚す....
「作画について」より 著者:上村松園
ったのでした。 亀遊のこの歌をみるごとに、私は米英打つべし! を高らかに叫んだ
水戸の先覚者、藤田東湖の歌を想い出すのです。 かきくらすあめりか人に天日の ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
衛の成功は幕末に頂巓に達し、江戸一の大富限者として第一に指を折られた。元治年中、
水戸の天狗党がいよいよ旗上げしようとした時、八兵衛を後楽園に呼んで小判五万両の賦....
「古事記」より 著者:太安万侶
オシヲの神をお生みになりました。次に海の神のオホワタツミの神をお生みになり、次に
水戸の神のハヤアキツ彦の神とハヤアキツ姫の神とをお生みになりました。オホコトオシ....