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「水木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水木の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。お化け師匠が死んだんです」 お化け師匠――こういう奇怪な綽名を取った本人は、水木|歌女寿と呼ばれる踊りの師匠であった。歌女寿は自分の姪を幼いときから娘分に貰....
津軽の虫の巣」より 著者:宮本百合子
うという元禄である。 俄に勃興した江戸歌舞伎の、心を嗾《そそ》る団十郎の妙技、水木辰之助の鎗踊、それに加えてさらに好事家の歎賞を恣《ほしいまま》にする師宣の一....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
の二女、女中|一人、丁稚一人を棲まわせた。 嘉永六年正月十九日に、抽斎の六女|水木が生れた。家族は主人夫婦、恒善夫婦、陸、水木の六人で、優善は矢島氏の主人にな....
あひると猿」より 著者:寺田寅彦
日比谷公園の一角に、英国より寄贈されたものだという説明の札をつけて植えてある「花水木」というのと少なくも花だけはよく似ているようである。しかし植物図鑑で捜してみ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はあ、踊るんだな、まだ充分さめきらぬ眼で、その俳優の風俗を見ると、それは絵で見た水木辰之助の槍踊りというようなものに、そっくりです。 主膳が、眼を、拭って起き....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の分裂することは研究がいります。一週をわけて、土日月の朝まで林町にいるとしあと火水木金とアパートにいる、そう仮定して、アパートで暮す暮しかたの反動として林町でお....
樹を愛する心」より 著者:豊島与志雄
らし、それから颱風の季節を迎える時のことを、私は今から想像する。殊に、中に一本|水木《みずき》がある。幹に小孔をあけておけば、さんさんと水液がしたたり出て、支那....
氷河」より 著者:黒島伝治
も置いといちゃ場所をとって仕様がない。」 あと一週間になった。と、彼等は、月火水木……と繰り方を換えた。 今は、不潔で臭い病室や、時々夜半にひゞいて来るどっ....
握った手」より 著者:坂口安吾
そのアゲクに変なことが起ったのである。 ★ 大学の同級生に水木由子という女学生がいた。彼女が心理学に凝っているのは有名だったから、松夫も知....
野萩」より 著者:久生十蘭
は、人の使いかたなら中洲亭のお安さんに習えとまでいわれた。 長唄は六三郎、踊は水木、しみったれたことや薄手なことはなによりきらい。好物は、かん茂《も》のスジと....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
植木村の女たち 暴徒六人 下妻の瀧次郎 その息子瀧三 天狗党の今井/早田/井上/水木/その他 男一、二 士一、二 吉村軍之進 鳥追 行商人 馬方 検分の刑吏 代....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
のういん》山中火の音と響いては火と化して炎々と燃え盛っているのではあるまいか。土水木各々をその納音で見れば、お久美は大駅土、大く土に駅《とど》まる。 お鈴は柘....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
体地蔵様に、お参りをして、五百体、六百体と、半日、日の暮方まで巡りましたらね、(水木|藻蝶。)いい名でしょう、踊のお師匠さんに違いないのです。(行年二十七)とし....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
遊二 ぶんなぐるぞっ! おっと、汁がこぼれる! 遊一 それでは、田丸様、藤田様、水木様、本田様なんどの大将達が信用ならねえとでもいうのか? 遊二 まだ貴様、から....
ユモレスク」より 著者:久生十蘭
は人の使いかたなら中洲亭のおやすさんに習えとまでいわれた。 長唄は六三郎、踊は水木《みずき》。しみったれたことや薄手《うすで》なことはなによりきらい、好物はか....