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水村
「水村〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水村の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
を穿いて、脚絆を当てていた。懐中には一両持っていた。 亀蔵は二十二日に高野領清
水村の又兵衛と云うものの家に泊って、翌二十三日も雨が降ったので滞留した。そして二....
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
った。 斯うして復も一年経ち、梅の花の咲く春となった。千里鶯啼いて緑紅に映ず、
水村山郭酒旗の風――郊外の散策に相応い、斯う云ったような季節になったのである。 ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
辺の無名草の其小さな花にも、自然の大活力は現われる。天理教祖は日本の思いがけない
水村|山郭の此処其処に人知れず生れて居るのである。
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「丹下左膳」より 著者:林不忘
所を設けて、長柄《ながら》の役人が詰めているところへ、たまたま通りかかったのが垂
水村《たるみむら》の岩氏《いわうじ》という人。 「なんの騒ぎです」 と人々にき....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
字は春農ともいった。通称は章之助、伝経廬の別号がある。寛政十年に上総国武射郡北清
水村に生れた。老年に及んで経を躋寿館に講ずることになった。慶応二年九月十八日に、....
「旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
汽笛一声京城を後にして五十三亭一日に見尽すとも
水村山郭の絶風光は雲煙過眼よりも脆《もろ》く写真屋の看板に名所古跡を見るよりもな....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
もその数《すう》多からず。東海道の作は重《おも》に鳥瞰図《ちょうかんず》的なる山
水村落の眺望を主とし、東都名所は人物を配置して風景中に自《おのずか》ら江戸|生粋....
「向嶋」より 著者:永井荷風
客|寥々《りょうりょう》トシテ尽日《じんじつ》舟車ノ影ヲ見ザルハ何ゾヤ。」およそ
水村の風光初夏の時節に至って最佳なる所以《ゆえん》のものは、依々たる楊柳と萋々《....
「三国志」より 著者:吉川英治
しながら、黄河の流れにまかせて、そこからずっと下流の岸へ着いた。 百戸ばかりの
水村がある。 今日、洛陽船を待っていたのは、劉備ひとりではない。岸にはがやがや....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
、それが、さかんに売り買いされているという。 こんな話が出たのは、金堀村、強清
水村と、うねり登ってゆく途中で、縄でからげたランプを両手に下げてゆく工員風な人を....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の顔も、とある廂の下に何だか陽気そうに集っていた。外に荒物屋が一軒。 此処が清
水村逢坂。 何でも、そこらの山林にいる伐木人夫どもが、たまに酒でも飲みにやって....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
鹿本郡三玉村…………………………………………………………………山の首引 阿蘇郡白
水村…………………………………………………………………猫岳 上益城郡飯野村………....