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水柱
「水柱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水柱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
には、日清戦争《にっしんせんそう》の光景が、いろいろ映ったり消えたりした。大きな
水柱《みずばしら》を揚げながら、「定遠《ていえん》」の沈没する所もあった。敵の赤....
「海異記」より 著者:泉鏡花
、手を組んで突立ったわ、手を上げると袖の中から、口い開くと咽喉から湧いて、真白な
水柱が、から、倒にざあざあと船さ目がけて突蒐る。 アホイ、ホイとどこだやら呼ば....
「海底大陸」より 著者:海野十三
その砲弾は、鉄水母にあたらないで、その上をとびこし、はるかむこうの海面に背の高い
水柱をつくった。 「なんだ。照準がなっとらん」 「はあ、海面があれておりますもの....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
敵弾つづけざまに乱れ飛び、一は左舷につりし端艇を打ち砕き、他はすべて松島の四辺に
水柱をけ立てつ。 「分隊長、まだですか」こらえ兼ねたる武男は叫びぬ。時まさに一時....
「海底都市」より 著者:海野十三
て来た。床の四隅《よすみ》から水は噴出《ふきだ》すものと見え、その四隅のところは
水柱が立って、白い泡の交った波がごぼんごぼんと鳴っていた。 ひざ頭を水は越えた....
「地球要塞」より 著者:海野十三
、大空から墜落していくところは言語に絶した壮観だった。 やがて洋上には、真白な
水柱《すいちゅう》が奔騰《ほんとう》した。攻撃機が一つ一つ、濤《なみ》に呑まれて....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
響き、そしてぐらりと傾斜した。 「命中、五発!」 驚異軍艦のまわりには十五本の
水柱が立った。のこりの五発は、たしかに命中したとある。しかし驚異軍艦は、かすかに....
「火星兵団」より 著者:海野十三
両者の体は、つぶてのように落下していく。
どぶうん。はげしい水音がきこえた。
水柱が、夜目にも高くのぼった。
それっきり千二は、気が遠くなってしまった。
....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
のあげく、どどどーん、ぐわーんという大爆発だ。海上からは、まるで大きな塔のような
水柱がたち、海面にはものすごい波のうねりがひろがってゆく。そのなかに、まっくろな....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
えのようなものだった。機関の中に海水がながれこんでその爆発となったものであろう。
水柱が夜目にも、ぼーっとうすあかるく立って、ボート上の船員たちの胸をかきみだした....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
斉砲撃です。 どどーン。どど、どどーン。 司令塔のやや後の海面に、真白な太い
水柱がドッと逆立ちました。まだすこし遠すぎたようです。 「×艦はあわてているぞッ....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
…恐ロシイ爆音ヲアゲテ、休ミナク相手ノ上ニ落チタ。的ヲ外レテ落チタ砲弾ガ空中高ク
水柱ヲ奔騰サセル。煙幕ハヒッキリナシニ……」 うわーッ。 一同の悲鳴。「煙幕....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、こんどは艦首はるか向こうに爆弾が落ちて、はげしい閃光と、見上げるように背の高い
水柱と、硝煙と大音響と波浪が起きたけれど、わが潜水艦はまるでそれに気がつかないか....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
げると、どうでしょう、引いている川添の家ごとの軒より高く、とさかの燃えるように、
水柱を、颯と揃って挙げました。 居士が、けたたましく二つ三つ足蹈をして、胸を揺....
「釜沢行」より 著者:木暮理太郎
処へ左右から河が落ち合っているのだ。左は五丈|乃至六丈もあろうと思われる瀑の太い
水柱が、奇妙に抉れた岩の樋からぐいと押し出されるはずみに、二度三度虚空に捩れて、....