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水棚
「水棚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水棚の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
が美しい振り袖を着て立っている。 右手には机に近く茶器を並べた水屋《みずや》と
水棚があって、壁から出ている水道の口の下に菜種《なたね》と蓮華草《れんげそう》の....
「名君忠之」より 著者:夢野久作
た。それから台所の雑巾を取って来て、縁側から仏間へ続く血と泥の足跡を拭い浄めた。
水棚へ行って仕舞桶で顔や両手をよく洗って、乾いた布巾で拭い上げた。それから水をシ....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
家の中の畳は一枚も敷いて無いし、建具も裏二階の階子段までも外してあった。台所には
水棚も水甕も無く、漬物桶を置いたらしい杉丸太の上をヒョロ長い蔓草が匍いまわってい....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
で、戸棚の中には小桶とフライパン、その他の台所用具が二つ三つきちんと並んでいる。
水棚の上も横の瓦斯コンロも綺麗に掃除してある。その先は湯殿と、便所と物置で、隣境....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
そういった商売|上手《じょうず》なんでして、わたくしに、ぜひ一度店を見に来て、香
水棚の下にカアテンを廻したり、鏡の下に花模様を入れたりしてくれるように頼んでまい....