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「水波〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水波の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
きった天心に、皎々《こうこう》たる銀盤《ぎんばん》が一つ、ぽかッと浮《うか》び、水波渺茫《すいはびょうぼう》と霞《かす》んでいる辺《あた》りから、すぐ眼の前まで....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
たお皿に、赤壁《せきへき》の賦《ふ》の『清風《せいふう》徐《おもむ》ろに吹来つて水波《すいは》起《おこ》らず』という一節が書いてございましたから、二人で声を出し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
業風によって起る波浪の如しと申しますれば、水のほかに浪無く、浪のほかに水無く、海水波浪一如なる道理のほどはわかりますが、円満なる大海の水を、波濤として湧き立たせ....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
についたのは十時ごろである。河畔の木陰にテントを張ってはるかに浜辺をみわたせば、水波びょうびょうとして天に接し、眼界の及ぶかぎり一片の帆影も見えぬ、遠い波は青螺....
向嶋」より 著者:永井荷風
ズ我ガ※上ノ勝ハ桜花ニ非ズシテ実ニ緑陰幽草ノ侯ニアルヲ。モシソレ薫風南ヨリ来ツテ水波紋ヲ生ジ、新樹空ニ連ツテ風露香ヲ送ル。渡頭《ととう》人稀ニ白鷺|雙々《そうそ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
阿房とはたが名づけしか大海を、はうちて渡る影ぞいさまし 風穏やかなれども、海水波動をえがく。午後、小児の盲目競走および大人の障害物競走あり。 二日、晴れ。....