水注[語句情報] » 水注

「水注〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水注の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
「す……み……ませ……ん」 とすきとおるような声で云いながら、枕元にある銀の水注《みずさ》しの方へ力なく手を伸ばした。私は思わず手を添えて持ち上げてやったが....
こころ」より 著者:夏目漱石
なさい、私が保証します」 奥さんは火鉢の灰を掻《か》き馴《な》らした。それから水注《みずさし》の水を鉄瓶《てつびん》に注《さ》した。鉄瓶は忽《たちま》ち鳴りを....
カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
位いの貨物船が、小蒸汽に曳航されて待っていた。私達が着くと間もなく、扉船の上部海水注入孔のバルブが開いて、真ッ白に泡立った海水が、恐しい唸を立てて船渠の中へ迸出....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
と》手づくりの山小屋とはいえ、相当に入念の木口――炉も切ってあれば、鉄瓶、手桶、水注、流し元、食器の類も一通りは取揃えてある。 では、せっかくのことに、今晩は....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
よ美しく見せて居るのが、いちじるしい特色ということが出来る。 尖形のギアマンの水注がある。そうしてその色は紫である。盛られているのは水だろうか? 喇嘛僧形の薬....