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「水浴び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水浴びの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
魅と為《な》りおり、専ら水中に住み、人に化けて市へ出るが別に害をなさず、婦女童児水浴びるを覗い、金環金盃に化けて浮くを採りに懸るところを引き入れて自分の妻に侍せ....
三郎爺」より 著者:宮本百合子
夏とはいっても急にヒヤリとする水の中で、鳥肌になりながら、ザブザブと、まるで馬が水浴びでもするような勢いで深みへ深みへと進んで行った。 底は細かい細かい砂であ....
惜別」より 著者:太宰治
い。子供は遊ぶことばかり考えていますからね。病気をなおしてやっても、すぐまた川へ水浴びに行ったりして、病気をぶりかえして帰って来ますからね。科学の威力に依って民....
断層顔」より 著者:海野十三
書かないことにしよう。特別の場合の外は……。 帆村が、人工肺臓もとりかえ、朝の水浴びをし、それから食事をすませて、あとは故郷の山でつんだ番茶を入れた大きな湯呑....
ソヴェトのピオニェールはなにして遊ぶか」より 著者:宮本百合子
ラのぼってゆくと、樹にかこまれた大きい池がある。大よろこびで、ピオニェールたちは水浴びの最中だ。 植物採集をやっているらしく、しきりに茂った草の中を、なにかさ....
ソヴェト映画物語」より 著者:宮本百合子
して風邪を引いたりしないように! ひどく揺れる自動車にのったり、馬にのったり、水浴びをしたり馴れない労働をしてはいけない! いい加減な手当をしてはいけない!....
明るい工場」より 著者:宮本百合子
なげ》な勉強をやっているのである。 わたしは、工場を見ているうちに一歩一歩と、水浴びでもした後のようにいきいきと爽やかな気分になった。「未来は我らのものである....
小鳥」より 著者:宮本百合子
の中に、こんな小鳥を持ったのは、真に久しぶりのことなのであった。 出て行って、水浴びの出来そうな鉢を買ったり、巣を買ったり、楽しく世話をやいた。名が急には覚え....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
だぜ、この島はな、――若え者が上陸するにゃほんとに面白え処だ。」と彼は言った。「水浴びも出来る、木にも登れる、山羊も狩れるぞ。それに、自分でも山羊みてえにあの山....
桜の園」より 著者:神西清
…… ドゥニャーシャは、いきなり彼を抱擁する。 ヤーシャ うちへ帰りなさい、川へ水浴びに行ったような顔をして、こっちの小径から行きたまえ。うっかり出くわそうもん....
博物誌」より 著者:岸田国士
したり突っついたりする。で、ビスケットは落ちてしまう。 綺麗な飲み水のなかでは水浴びをし、水浴びをする器で水を飲む。そして、その時の都合に任せて、その両方のど....
ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
、すぐさまバケツ両手に川へ駈けだす。シュミーズ一枚のあられもない姿で、堤のかげで水浴びもする。木戸ごしにヒマワリの実の殻を、通りすがりの若い衆めがけてぶつけもす....
夜光虫」より 著者:織田作之助
伊部が留置場に入れられているのか、これは判らなかったので、きくと、 「なアに、一水浴びた勢いで、浴びるようにアルコールを飲んだんだよ。酔っぱらって、素裸で歩いて....
かもめ」より 著者:神西清
まり褒め立てちゃいけないわ、鬼が妬きますからね。トリゴーリンさんはどこ? ニーナ水浴び場で、釣りをしてらっしゃるの。 アルカージナ よく飽きないものねえ! (つ....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
こみ、その水音に驚いて田んぼから村人が駆けつけた時には、けろりとして、地蔵さんも水浴びして喜んでござらっしゃる、見なさいや、あのとおり水の底でにこにこと……と言....