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「水深〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水深の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
ナー博士外三名は、早くも海底に着き、ロープから離れて海底歩行を始めたそうである。水深百二十メートル、果たして博士一行は如何なるものを、暗黒の大海底において発見す....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
てここと見定めて置いた高架鉄道の線路に添うた高地に向って牛を引き出す手筈である。水深はなお腰に達しないくらいであるから、あえて困難というほどではない。 自分は....
海底大陸」より 著者:海野十三
それが海底から船底にふたたびかえってくる音の強さと時間とが測定されていた。これは水深測定器だった。もしどこかにメリー号の船体が沈んでいたとすれば、帰ってくる音の....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
には、その信号を聞きつけた貨物船が二艘あった。しかし、海霧に包まれた遭難箇所は、水深も大きく、潮流も激しく、荒れ果てていて到底近寄ることは出来なかった。 小船....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
、三田村附近では、右岸の高さは六七尺以上で、昇降には不便であったらしい。只当時の水深は、三尺位であったというから、川水をみだして逐いつ逐われつ戦ったわけである。....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
昌景は千五百騎を率いて、一旦豊川を渡り、柵をしてない南方から攻め入ろうとしたが、水深く岸も嶮しいので、渡ることが出来ない。徳川の士、大久保七郎右衛門、同弟次右衛....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
風本(今勝本)に築かしめた。 松浦郡は嘗つての神功皇后征韓の遺跡であり、湾内も水深く艦隊を碇泊せしめるに便利であったのである。秀吉は、信長在世中、中国征伐の大....
海底都市」より 著者:海野十三
以上|譲歩《じょうほ》すると、わが海底都市は生存のための海底開拓ができなくなる。水深五百メートルのところまでは、絶対に自由行動をみとめてもらわねば困る」 博士....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
った。氏郷が其の請を拒まないで、何程の事やあらんと懼《おそ》れ気《げ》も無しに、水深うして底を知らざる魔の淵の竜窟|鮫室《こうしつ》の中に平然として入ろうとする....
地球要塞」より 著者:海野十三
の辺の海底は、三十メートル内外で、殆んど平らであります」 哨戒艦は、しきりに、水深を測っているらしい。 「島影も見えず、沈下した様子もないとは、変だなあ。――....
怪塔王」より 著者:海野十三
その怪塔は、波の下のふかいふかい海の底に、じっと横たわっていたのです。 そこは水深四百メートルといいますから、たいへんな深さの海底です。 太陽の光も、もうこ....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
陸の九竜とは指呼の間にござりまして、小さい孤島ではござりますが、其湾内は東洋一、水深く浪平に、誠に良港でございますので、各国の船は必ず一度は、其処へ泊まるのでご....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ような唸りを立てると、同時に、足もとの水槽に入り込む水の音が、ガバガバと響いた。水深五|米、十|米――一瞬間泡がおさまると、そこはまさに月夜の美しさだった。 ....
赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
粂であった。 船には無数の珍器宝物高貴の織物が積んである。その為船は船足重く喫水深く見えるのであった。 支那の港香港を指して駸々と駛って行くのである。そうし....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
る間の縁を、股を没する急流に押されながら渉ったこともあった。湯沢の合流点の下では水深腰の上迄も及んだので最も苦しめられた。此処で左岸に徒渉すると、立派な道が雑木....