水産[語句情報] »
水産
「水産〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水産の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鰊漁場」より 著者:島木健作
であった。 そうこうしているうちに、「初鰊」の報道がつたえられる。この町の帝国
水産会の支部は、事務所の前の掲示板に墨くろぐろと初鰊の速報を書いてはり出した。町....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
Beaumont)によって紹介された。このステノの意見によると、水平な地層、特に
水産動物の化石を含有するものは、もと水中で沈積したものと考えられなければならない....
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
ンヨリとねばった、北太平洋名物の紗幕のようなガスの深いある真夜中のことであった。
水産試験所と灯台とでは管轄上では畑違いだが、仕事の上でおなじように海という共通点....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
ころの多い代赭色の、美しい岬の坂道にかかった。ちょうど日曜日で久々に訪ねてくれた
水産試験所の東屋三郎氏は、折角計画した遠乗りのコースをこのような海岸に変更されて....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
り、みつけ次第釧路丸をひっつかまえるように、頼んだわけさ」 「ほウ、水上署から、
水産局の監視船へ、事件が移牒されたってわけだね?」 亭主が不精髯をなで廻した。....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
次の年には、みんな無事に中学校を終えて、僕と島田とは外国語学校に、登坂と田中とは
水産講習所に、谷は商船学校に、みなかなりの好成績ではいった。 谷は今郵船の船長....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
下を大溝が流れている。これは市中の汚水を集めて濁っている。 復一が六年前地方の
水産試験所を去って、この金魚屋の跡取りとして再び育ての親達に迎えられて来たときも....
「わが町」より 著者:織田作之助
、巨大船の浮上のような大規模なもの)のほかに、築港、橋梁、船渠等の水底土木作業や
水産物の採集などであるが、沈船作業は主として春から夏の頃の凪ぎの海に限られており....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
。しかし太刀川には、なぜそんなことが起るのか、よくわからなかった。そもそも彼は、
水産講習所を卒業後、学校に残って研究をつづけていた若き海洋学者であって、海の学問....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
多くの艱難辛苦をなめて、漁業には、りっぱな体験をもった人々。 二名の練習生は、
水産講習所出身で、これから、海上の実習と研究とをつんで、将来は、
水産日本に大きな....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
だことがあったが、今まで捕鯨といえば南氷洋、プロ野球でオナジミの大洋漁業とか日本
水産というところが大いに活躍している程度のことしか知らなかった。 第一、私は戦....
「飛沙魚」より 著者:佐藤垢石
に朝早く眼をさますが、彼らは一体夜の何時頃に寝につくのであるかと考えて、さきごろ
水産講習所教授殖田三郎さんと共に、相模川の支流の串川へ視察に行ったことがある。殖....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
居堪まれなくなって表へ飛び出しました。 青年はふとラジオ店の前に立ちました。某
水産技師の講演放送中でありました。 「みなさん、あの何万粒の数の子の中から孵って....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
泊ぐらいですな。野田の一つ隣りに登富津というのがありますですが。」これは樺太庁の
水産課。 「へへん、何やろかいな。アイヌにも芸妓はんがありまへょか。」神戸富豪の....
「山椒魚」より 著者:北大路魯山人
の話を思い出し、その伝でやってみた。 震災前のことだから、大分古い話になるが、
水産講習所の所長をしておられた伊谷二郎という人が、山椒魚を三匹手に入れたというの....