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「水稼業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水稼業の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いったんですよ。姉と弟じゃねえ、弟と姉でござりますとね」 「同じじゃねえか。女は水稼業《みずかぎょう》の者だといわなかったかい」 「いったんですよ」 「それから....
婦系図」より 著者:泉鏡花
酒井は、主税を見向きもしないで、悠々とした調子になり、 「そりゃ可い事をした、泥水稼業を留めたのは芽出度い。で、どこに居る、当時は………よ?」 「私はよく存じま....
狂乱」より 著者:近松秋江
いる女に山ほど銭を入れ揚げたって、それは入れ揚げる方が愚ではあるが、たとい幾ら泥水稼業の女にしても、ただむやみに男を騙して金を捲き上げさえすればいいというわけの....
学生と生活」より 著者:倉田百三
と思う。 しかし如何に機会乏しくとも青年学生はその恋愛の相手をレディに求めよ。水稼業の女性はいかに美しく、磨きあげられていても、尋常なレディに及ぶものではない....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
ッキリ違った型であることを見分けた、すみ子は町娘であった。それには色っぽくても、水稼業に通じるものではなく、家庭に――台所につながるものであった。そう思って私は....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
気込んで咄した。 この結論に達するまでの理路は極めて井然としていたが、ツマリ泥水稼業のものが素人よりは勝っているというが結論であるから、女の看方について根本の....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ずい物は食えないの、貧乏長屋はいやだのと、自分の好きで、俺にも働かせず、こんな泥水稼業をしているんじゃねえか。――やめてしまえッ」 「何を」 「こんな商売」 「....
治郎吉格子」より 著者:吉川英治
肩をきざんで、泣いていた。 「――ずいぶん、今夜までに手間がかかったぜ。とうせ、水稼業にはいった体じゃねえか。いい加減に、世間なみになりねえ。さ、盃をやろう。そ....