水精[語句情報] »
水精
「水精〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水精の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「双子の星」より 著者:宮沢賢治
が見えます。あれはチュンセ童子とポウセ童子という双子のお星さまの住んでいる小さな
水精《すいしょう》のお宮です。 このすきとおる二つのお宮は、まっすぐに向い合っ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
篇 ファウストの呪文
一、Undinus sich winden(
水精よ蜿くれ)
久我鎮子が提示した六|齣の黙示図は、凄惨冷酷な内容を蔵しなが....
「死者の書」より 著者:折口信夫
。其後十二年、南家の娘は、二十になっていた。幼いからの聡さにかわりはなくて、玉・
水精の美しさが益々加って来たとの噂が、年一年と高まって来る。 姫は、大門の閾を越....
「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
これから出かけよう。お次は、三人の白髪《しらが》の婆さん捜しだ。その婆さん達が、
水精《ニンフ》の居処《いどころ》をわれわれに教えてくれるんだからね。』 『三人の....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
かかわらず、その髪は、豊かな大たぶさにも余り、それが解かれるとき、腕に絡んで眠る
水精のように思われたのだった。 しかし、それには理由があって、以前大陸の東海岸....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
の名前がつけられていたんだよ。それに、お前さんのようなのを小蒸気と云ってね。『|
水精の蕊』なんて源氏名があったものねえ」 「じゃ、そのとき姐さんは、なんという名....
「チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
惨事|繁き今の時代には、その情はまた是非わたくしに必要なものであったのです。かの
水精の水したたる白い御手に滋味を吸う鵠の鳥、水に浮くこの聖鳥の如くに、わたくしも....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
二巻。 終南山宣律師関中創開戒壇図一巻。 法銑律師尼戒本一巻及疏二巻。 玉環
水精手幡三斗。 青蓮花葉八面。 天竺革履。 王右軍真跡行書....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
情に鈍くて、一条道より外へは駈けぬ老牛の痴に似たりけり。 金箔銀箔|瑠璃真珠|
水精以上合わせて五宝、丁子沈香白膠薫陸白檀以上合わせて五香、そのほか五薬五穀まで....