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水茎の跡
「水茎の跡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水茎の跡の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
だちにその封を押し開きました。見ると、それはさすがに御殿仕えの筆跡もうるわしく、
水茎の跡も新しい次のような一文が書かれてありました。 「――秀の浦の下手人は、い....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
盲だっても、このぐれえの色文なら勘だけでもわかるんだ。これが世間にほまれのたけえ
水茎の跡うるわしき玉章っていうやつなんだ。名は体を表わし、字は色を現わすといって....
「春昼」より 著者:泉鏡花
に記した歌である。 こなたも思わず彼処を見た、柱なる蜘蛛の糸、あざやかなりけり
水茎の跡。 「そう承れば恥入る次第で、恥を申さねば分らんでありますが、うたゝ寐の....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
あるが、彼の名の都はおろか、津々浦々のはてまでも永く記憶されたのは、一つにはその
水茎の跡のかおりであって見れば、煩をいとわず今少しく彼の書について補いしるさんこ....
「山の神殺人」より 著者:坂口安吾
先生について、書道の奥儀をきわめているんですからね。スズリと筆をかしてごらんな。
水茎の跡を見せてあげるから」 書かせてみると、なるほど達筆、どこの姫君が書いた....