水質[語句情報] » 水質

「水質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水質の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅愁」より 著者:横光利一
から、さきに話に出た五十鈴川のお水を見せて貰いたいと頼んでみた。 「五十鈴川のは水質が最上だね。愛硯家はあの川裾の方の大寒中の水を汲んで硯にするのが例だが、僕の....
案内者」より 著者:寺田寅彦
。そこでまずかりに温泉なら温泉ときめて、温泉の部を少し詳しく見て行くと、各温泉の水質や効能、周囲の形勝名所旧跡などのだいたいがざっとわかる。しかしもう少し詳しく....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
、茶を献じたことがあった。紀州侯はその日の水が大層気に入ったらしかった。 「いい水質だ。太郎兵衛、ついでがあったら余も少しこの水を貰い受けたいものじゃて。」 ....
夜の靴」より 著者:横光利一
お感じになりましたか。」 いよいよ来た私への最初の老人の質問だった。直せば直る水質の悪さ、絶景を放置してある道路の悪さ、牧畜への無関心さ、など幾らか私にも感想....
四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
、厨房も便所もほどよくしてある、水は前の方十間ばかりのところに汲揚ポンプがある、水質は悪くない、焚物は裏山から勝手に採るがよろしい、東々北向だから、まともに太陽....
魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
たのであったが、ちかごろはどうしたものか、井野川では鮭の子の姿を見ない。井野川の水質が、変わったのであろうか。 私は、水戸市の近くを流れる那珂川へ上流から下っ....
香魚と水質」より 著者:佐藤垢石
きるのである。即ち、久慈川の上流一帯は鮎の最も好む阿武隈古生層が地表に露出して、水質まことに清らかにまた水垢がいかにもおいしそうに川底の石の表を塗りこめている。....
」より 著者:佐藤垢石
火成岩が川敷に押しひろがっているからである。火成岩を基盤とする山々を源とする川の水質は、水成岩の山々を源とする水に比べると、どういうものかその川に育つ鮎は香気が....
水と骨」より 著者:佐藤垢石
似た相を持っていて崖が高く屈曲が多い。あのくらいの長さの川では、水温が高い上に、水質が悪く到底鮎など棲み得られるものではないが、この川は水温が比較的低いので、立....
若鮎について」より 著者:北大路魯山人
あゆは不思議な魚で、水勢のないところでは大きくならない。また同じ水勢であっても、水質や餌の関係であろうか、川によって成長率が違う。一般に大きな川のあゆは大きくな....