水遊び[語句情報] »
水遊び
「水遊び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水遊びの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「荷花公主」より 著者:田中貢太郎
夢のような日を一年ばかり送ったが、その翌年の春、西湖の年中行事の一つになっている
水遊びの日がきた。その日、西湖では舟の競争があるので、その見物をかたがけて遊びに....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
風がヴェランダの方から吹いて来ている。セミの声が松の木でする。海の方から子供らが
水遊びをしているさわぎの声が活々と賑やかにきこえる。――平凡な午後です。 私は....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
にも。女の子二人にブローチと花、おばさま御自身には紐とよそゆきの袖口。男の子には
水遊び道具と切符遊び。そんなものを買ってくたびれてかえりました。国男さんはもう四....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
をつけたのを、不器用らしい器用さで、パタパタとつけられました。 そして次には、
水遊びを思い出しました。爽快きわまりないウォータ・シュート遊びを。玉なす汗を流し....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
あらばはいりたいだけのことであった。 ところが盛夏の一日、結城新十郎が隅田川へ
水遊びとシャレて、その途次にちょッとこの署に立寄った折、このバラバラ事件に注目し....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
ているのもともかくとしても、その蜿蜒たる四里の溝渠が、なぜ、ウォーターシュートの
水遊びを兼ねているのか? まさか、この二人の娘たちのためばかりではありますまい。....
「澪標」より 著者:外村繁
に向かって進んで来る。着物の裾は膝のあたりまで捲くられている。しかし娘達はまるで
水遊びを楽しんでいるかのように、始終笑いを浮べている。が、突然、娘達は足を停め、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
手に捕まるところをば」 「おとうさまアっ」 多聞丸の声である。――下の千早川で
水遊びでもしているのだろう、父の姿を見つけ、木立で埋まっている断層の下から遥かに....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
。後の山から引いてある筧の水が小さい瀑になって落ちている下で、素裸の子供が二人で
水遊びをしている。蟹の子が石の間からちょろちょろ出て来てまた引込む。青紫蘇の繁っ....