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「水運〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水運の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
身投げ救助業」より 著者:菊池寛
水《そすい》工事を起して、琵琶湖の水を京に引いてきた。この工事は京都の市民によき水運を備え、よき水道を備えると共に、またよき身投げ場所を与えることであった。 ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
イルである。その理由とするところは、東海道は全国最良の地であって、海浜に接近し、水運の便がある、これに反して東山道は道路も嶮悪に、運輸も不便であるから、ここに鉄....
縮図」より 著者:徳田秋声
仙台湾に注ぐ北上河の河口に臨んだ物資の集散地で、鉄道輸送の開ける前は、海と河との水運により、三十五|反帆が頻繁に出入りしたものだったが、今は河口も浅くなり、廻船....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
くべきほど肥沃なことを見、労役用にも食用にも適する大きな畜群を見、更に広大な奥地水運の便のあることを考えてみると、かくも自然の恩寵に恵まれた国が、現在の蒙昧な放....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
下の労働量によって、その炭坑から採取され得ようが、しかし人口が稀薄であり、道路か水運かの無い内地地方においては、この分量が売捌《うりさば》かれ得ないであろう。』....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
仙台は伊達政宗のひらいた城下町。その時までは原野であったそうだ。 この城は天嶮だね。しかし眼下に平野を見下し、水運には恵まれないが、陸路の要地ではある。政宗が仙台を開府したのは、大坂や江戸の....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
上まで上るには五丁もある。そういう遠い所からして毎日毎日水を運んで居りますので、水運びを商売にして居る人間は沢山あるです。で、その水はつまり法王の宮殿内に住んで....
千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
社の工場と外二つがその候補に挙げられた。H教授の話では、その三つの工場はどれも、水運がよく電気が廉《やす》く理想的な立地条件にある工場で、こういう工場ばかりを狙....