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水離れ
「水離れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
水離れの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
ばくと口を開けて、はっと溜息し)ああ、人間が旱の切なさを、今にして思当った。某が
水離れしたと同然と見える。……おお、大蟹、今ほどはお助け嬉しい、難有かったぞ。 ....
「湯島の境内」より 著者:泉鏡花
云っておくれ。 お蔦 (猶予いつつ)手を曳いて。 ※いえど此方は水鳥の浮寝の床の
水離れ、よしあし原をたちかぬれば、 この間に早瀬手を取る、お蔦振返る早瀬もともに....
「魔都」より 著者:久生十蘭
げて、何をいうやらしどろもどろ、スラリと夜空に聳え立つ時計台の方を指さしながら、
水離れした鮒《ふな》のように、アップアップと口を動かすばかり、一向|埓《らち》が....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
なったというのではなく小刀が変ったのであるが、作品は、生き生きとして出来て、前の
水離れのしない眠ったいような素人臭さは全然取れていました。 こういう風であった....