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「水魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

水魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
軍用鮫」より 著者:海野十三
の鮠《はえ》(註に曰く、ハエをハヤというは俗称なり。形鮎に似て鮎に非なる白色の淡水魚なり)がひっかかろうと、あるいは全然なにも釣れなくとも、どっちでもよいのであ....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
気質の学生生活が始まった。研究生は上級生まで集めて十人ほどでかなり親密だった。淡水魚の、養殖とか漁獲とか製品保存とかいう、専門中でも狭い専門に係る研究なので、来....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
使者の趣を聞き終った秀吉は、「御家の重臣柴田殿をどうして疎略に考えよう。爾後互に水魚の如くして、若君を守立て天下の政務を執りたいものである」と答えた。使者達は大....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
る年はくさ草紙を見ていた。母はつぎものをする時もある、歌舞伎(芝居雑誌、二六通や水魚連《すいぎょれん》という連中から贈ってきた)の似顔絵を見ている事もあるが、か....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
新場とか、大根河岸《だいこんがし》とか、吉原や、各地の盛り場の連中見物、その他、水魚連《すいぎょれん》とか、六二連《ろくにれん》、見連《けんれん》といった、見巧....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
なまともな態度でなければこの人生の重大面を乗り切れないからである。元来日本人は「水魚の交わり」とか「血を啜って結盟する」とか「二世かけてちぎる」とかいうような、....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
女魚の姿容を飾っている。黒く大きい、くるくるとした眼、滑らかに丸い頭、あらゆる淡水魚のうち、山女魚ほどの身だしなみは、他に類を求め得られまいと思う。 渓のなぎ....
」より 著者:佐藤垢石
になるかも知れない。 だが、鯰の卵はおいしくない。おいしくない点では※の卵と淡水魚中の双璧であるといわれている。....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
木付近まで、東京の鮎釣りの人で知らぬ人はあるまい。さらにその下流の馬入川では、淡水魚と海魚が混じって釣れる。酒匂川は、私の友釣りを生んだ場所である。箱根から流れ....
澪標」より 著者:外村繁
十四の時、膳所中学に入学し、次兄とともに脇村先生の許に預けられる。脇村先生は淡水魚問屋の離れ家を借り、私達は自炊していた。 その離れ家のま下は掘り池になって....