氷の刃[語句情報] » 氷の刃

「氷の刃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

氷の刃の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
気込む覚えの面々、人甲斐も無き旅僧一人。何程の事やあらむと侮りつゝ、雪影うつらふ氷の刃を、抜き連れ抜き連れ競ひかゝる。虹汀さらば詮方なしと、竹の杖を左手に取り、....
軍用鼠」より 著者:海野十三
に彼の手はブルブルと慄えはじめた。手文庫の蓋がカタカタと鳴りだした。彼の背筋を、氷の刃のように冷いものがスーッと通りすぎた。彼は開けようと思った手文庫の蓋を、今....
雪柳」より 著者:泉鏡花
せは顔ふりあげて、なんの今さら未練があろう、早う早うと両掌を合わす、松もかつ散る氷の刃…… つらつら思うに、心中なぞするもんじゃありません、後世には酒の肴にな....