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氷の様
「氷の様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
氷の様の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ん》だか寒くっていけません、跣足《はだし》で雪の中を駈けて来たもんですから、足が
氷の様になっていますもの」
安「うーん中々飲める様になったのう」
隅「勤《つ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て昔かたらふ」と書いた幅を掛けてある。翁は今日も余等が寝て居る内に、山から引いた
氷の様な水を浴び、香を焼いて神明に祈り、机の前に端座して老子を読んだのである。老....
「グスコーブドリの伝記」より 著者:宮沢賢治
ろしい寒い気候がまた来るような模様でした。測候所では、太陽の調子や北のほうの海の
氷の様子から、その年の二月にみんなへそれを予報しました。それが一足ずつだんだんほ....
「若人の要求」より 著者:宮本百合子
当にそれで歩く元気も出る時があります。音楽にしろ、芝居にしろ、映画にしろ、一匙の
氷の様なその時だけの、慰めに役立つものが、すべて無駄だという事は野暮です。しかし....
「錦木」より 著者:宮本百合子
でも貴女を忘れませんよ、死んでも忘れませんよ、それだけは覚えて居て下さい。おお、
氷の様な美しさの方、忘られない方、紫の君」 光君のかおは死んだ様に青ざめて息は....
「胚胎」より 著者:宮本百合子
の扉をあけて小姓が一人手に書きものを握って入って来る。 法王に渡すと一目見て口に
氷の様な冷笑をうかべる。 法 斯う御返事なされ、 有難う頂戴致す。 し....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
た。ジルベールが点けた灯火でよく見ると、声は確かに死骸から出るのだが、その死骸は
氷の様に冷たく、硬直して、血に染った唇は微動だにしていない。 『首、首領、どうし....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
り判らぬままに、又その手を握った。自分もひどく感動していたが、彼は捉えたその手の
氷の様な冷たさに愕然とした。彼はそれを震える程力を籠めてぐっと握りしめた。逃れよ....