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氷の
「氷の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
氷のの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
月の五日からですって。」
俊助は次第に二人の間の他人行儀《たにんぎょうぎ》が、
氷のように溶けて来るのを感じた。と、広告屋の真紅《しんく》の旗が、喇叭《らっぱ》....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
めていると、意外にも柏の枝の下から晴れ晴れした女の笑い声が起った。その声はまるで
氷の上へばらばらと礫《こいし》を投げたように、彼の寂しい真昼の夢を突嗟《とっさ》....
「或る女」より 著者:有島武郎
いてじっと古藤を見た。その枕《まくら》もとには三鞭酒《シャンペン》のびんが本式に
氷の中につけてあって、飲みさしのコップや、華奢《きゃしゃ》な紙入れや、かのオリー....
「或る女」より 著者:有島武郎
頬《ほお》を葉子のにすり付けるとさすがに驚いたように、
「こりゃどうだ冷えたにも
氷のようだ」
といいながらその顔を見入ろうとした。しかし葉子は無性《むしょう》....
「一房の葡萄」より 著者:有島武郎
ながら、洗面所の方に手を洗いに出かけて行くのが窓から見えました。僕は急に頭の中が
氷のように冷たくなるのを気味悪く思いながら、ふらふらとジムの卓《テイブル》の所に....
「星座」より 著者:有島武郎
いにはなかった。自分の声におびえたように彼女はそっと枕に頭をつけた。濡れた枕紙が
氷のごとく冷えて、不吉の予覚に震えるおぬいの頬を驚かした。
おぬいの口からはま....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
りがちな筆をしかりつけしかりつけ運ばそうとしていた。 寒い。原稿紙の手ざわりは
氷のようだった。 陽はずんずん暮れて行くのだった。灰色からねずみ色に、ねずみ色....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
る唯一つの所有だ。 恐るべき永劫が私の周囲にはある。永劫は恐ろしい。或る時には
氷のように冷やかな、凝然としてよどみわたった或るものとして私にせまる。又或る時は....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
浮き漂った。軽く開いた唇は熱い息気のためにかさかさに乾いた。油汗の沁み出た両手は
氷のように冷えて、青年を押もどそうにも、迎え抱こうにも、力を失って垂れ下った。肉....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
霧を撒き散らしまた霞と雲を 空中に播き、また稲妻を引連れて、 風の軍勢はかしこに
氷の息吹きと飛び行く、 されど神はその止度なく暴るることは許さじ。 (注一) こ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
きだけいくらかほっとしました。いま、日は沈みかけました。みじかい、あいだですが、
氷のような冷やかさが万物にしみとおって、それはどうにもこころよいものではありませ....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
ました。 この世と地獄との間には、闇穴道という道があって、そこは年中暗い空に、
氷のような冷たい風がぴゅうぴゅう吹き荒んでいるのです。杜子春はその風に吹かれなが....
「狂女」より 著者:秋田滋
もなかった。 それから、夜となく昼となく雪が降りつづく季節が来て、野も、森も、
氷のような粉雪の屍衣のしたに埋もれてしまった。狼が家の戸口のそばまで来て、しきり....
「初雪」より 著者:秋田滋
に顫える手を燃えさかる焔にかざした。燃えあがっている火は顔を焦すほど熱かったが、
氷のような風が、背中へはいって来て、それが膚と着物との間を分け入ってゆくような気....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
三巻である。 ファラデーの研究はこの後にも続き、一八五六年を発見した。すなわち
氷の二片を圧すと固まりて一片となるというので、これは周囲の空気の温度が氷点より少....