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氷壁
「氷壁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
氷壁の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
。なんだか、大懶獣《メガテリウム》のいるあたりが空洞のように思われて、いまにも、
氷壁をくだいた手が躍りかかりそうな気がする。そこへ、ダネックが息窒《いきづま》っ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
わっている妻アビゲイルの死体の上に沈んでいったのですが、一方牧師の身体は、四肢が
氷壁に支えられてそのまま氷上に残ってしまい、やがて雨中の水面には氷が張り詰められ....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
りながら流れている。後を振り返ると、二十日前に越えてきたドーラギリが、ヒマラヤの
氷壁の上に架空のような唐突な山容を見せ、雲をつくばかりにぬきだしている。神戸を出....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
ずねると、紳士は唇に指を立て、 「しっ! |緑の光峰《エイギュイユ・ヴェルト》の
氷壁で三人の男が落ちかかって綱一本でぶらさがってるのです」 「うわア! これは大....