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「氷菓子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

氷菓子の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
》の火を入れ更《か》えて、僕の足の下に置いて行った。二返目には近所から取り寄せた氷菓子《アイスクリーム》を盆に載《の》せて持って来た。僕はそのたびごと階級制度の....
行人」より 著者:夏目漱石
、付景気《つけげいき》の言葉がだんだん出なくなって来た。 三沢は看護婦に命じて氷菓子《アイスクリーム》を取らせた。自分がその一杯に手を着けているうちに、彼は残....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
すったりした。田舎出の少年は、おそるべき健啖ぶりであった。彼は、冷いのみものや、氷菓子を好まなかった。鉄板にじいじい音をたてて焼かれる丸いかたまりを、卵起しのよ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ンレー、キャンレーと呼んで通る。毎日、晴天だと今頃。これはキャンデーのことです。氷菓子だそうです。この辺の子供は、東北地方のようにとうもろこしや枝豆はたべないの....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の賭け骨牌)を試みていた。若い人びとはビロード張りの長椅子にだらしなく倚りながら氷菓子を食べたり、煙草をくゆらしたりしていた。応接間では、賭けをするひと組の連中....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
にはガス灯がともってい、女らは店で買い物をし、レーテル珈琲《コーヒー》店では客が氷菓子を食べ、イギリス菓子屋では人々が小さな菓子を食っていた。ただ四、五の駅馬車....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
日差しは真ひるになろうとし、風はそよともなく、暑熱は炊くがごとくである。食後には氷菓子を注文したのだが、思えば家郷はいまや飛雪の時なのである。) 新嘉坡舟中....