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「氷華〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

氷華の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
栗毛の房をほそい氷の糸で真白くつつまれている。 並木道へはいって行って、伸子は氷華の森のふところ深く迷いこんだ思いがした。きのうまでは、ただ裸の黒い枝々に凍っ....
渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
、燃えながら咲き満ちる華の美しさではなくて、沈黙の月光が、蒼白く顫える中に燦めく氷華《グレーズ》のような美くしさなのである。 伝統的な一種の趣味から、形に於て....
モスクワの姿」より 著者:宮本百合子
ローソクを儀式どおり緑の枝々につけている。 灯がついたら銀のピラピラが樅の枝で氷華のように輝いてキレイだ。 夜がふけて見たら、サモワールの湯気で、凍った窓に....