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「氷雪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

氷雪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梓川の上流」より 著者:小島烏水
のみは冬の雪壁動くかと見るとき、自然の活動元素は、水に集中されているようだ、水は氷雪の結象《コンクリーション》から、流通大自在の性《さが》を享け、新たなる生命を....
幻談」より 著者:幸田露伴
有《みぞう》の大成功を収め得た八人は、上《のぼ》りにくらべてはなお一倍おそろしい氷雪の危険の路を用心深く辿《たど》りましたのです。ところが、第二番目のハドウ、そ....
高山の雪」より 著者:小島烏水
、パミール第一の高山七千八百米突のムスタアグ・アー夕山は、土耳古《トルコ》語で「氷雪白き山岳の父」という意味だそうである、同氏はトランス・ヒマラヤを越えて、西方....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
論に訴えてもパタゴニア人を救うと、三上は単身パタゴニアに赴いたのだ。 そこは、氷雪の沙漠、不毛の原野、陰惨な空をかける狂暴な西風、土人は、食に乏しく結核となっ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いのである。この大氾濫の原因について各種民族の伝うるところは甚だまちまちである。氷雪の融解によるとするもの(スカンジナビア人)、雨によるとするもの(アッシリア人....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
トないし一万フィートの高さのわたり、大高原をなしている。そして、それを覆う千古の氷雪と、大氷河の囲繞。とうてい五百マイルの旅をして核心を衝くなどということは、生....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
岳へとつづく岩石の軌道は、堅硬に引き締まって、いつも重たい水蒸気に洗われ、冷たい氷雪に磨かれながら、黒光りに光っているのである、この上に立ったとき、私はただもう....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
って振り返った。 「おお権九、ここを見るがいい」 云いながら松明を差し付けた。氷雪に蔽われた絶壁の面に明瞭りそれとは解らないけれど、どうやら鑿ででも掘ったらし....
地軸作戦」より 著者:海野十三
合に訪れて生物を和げてくれるが、赤道附近では一年中が夏であり、極地附近は一年中が氷雪に閉じこめられている。シベリア一帯などもかなり極地的であって、寒帯と呼ばれる....
フランダースの犬」より 著者:菊池寛
みちていました。 パトラッシュは、ほんとうに幸福でした。同じ炎天の下でも、同じ氷雪の路でも、昔と今では地獄と極楽の相違です。たとえひどく空腹をかんじ、足の傷が....
妖怪学」より 著者:井上円了
に足の触るるありて、火上を渡りし夢を結び、冷水を入れたる鉄瓶に足の触るるありて、氷雪を踏みし夢を結ぶ等なり。 また、視感によりて夢を結ぶことあり。ある人、夢に....
妖怪報告」より 著者:井上円了
に足の触るるありて、火上を渡りし夢を結び、冷水を入れたる鉄瓶に足の触るるありて、氷雪を踏みし夢を結ぶ等なり。 ○また、視感によりて夢を結ぶことあり。ある人、夢に....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の熱血ひとたびアメリカ人の血管中に入りてより以来、その精神は常に宗教の熱を帯び、氷雪飢餒の間にその寒を忘れ、刻苦艱難して得たるところの結果は、米国今日の文明なり....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
迎えたであろうか。私は日に何度となく谷にこだまするダイナマイトの響を聞いて、風雨氷雪の外には未だ曾て経験したことのない此山に、更に新たなる破壊力の加わったことを....
八ヶ峰の断裂 」より 著者:木暮理太郎
しい。幅は二間|乃至二間半位のものであろうと想われた。然し降るに連れて底は雨水や氷雪の為に侵蝕され、傾斜が甚しく急峻になるから、左右の岩壁は益々高さを増して来る....