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「氷魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

氷魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
た西向きの座敷のほうで休息した。 「網代に人がたくさん寄っているようだが、しかも氷魚は寄らないようじゃないか、だれの顔も寂しそうだ」 などと、たびたび供に来て....
源氏物語」より 著者:紫式部
におなりになって、恋しい人に逢われぬ不愉快さをどうしようもなく思召された。網代の氷魚の漁もことに多くて、きれいないろいろの紅葉にそれを混ぜて幾つとなく籠にしつら....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
音の宇治川に続けて序詞とした。網代木は、網の代用という意味だが、これは冬宇治川の氷魚を捕るために、沢山の棒杭を水中に打ち、恐らく上流に向って狭くなるように打った....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
あった。其が、赤彦の嗜む古典のがっしり調子と行きあって、方向を転じて了うたが、『氷魚』の末から『太※集』へ渉る歌口なのだ。そのかみ「切火評論」を書いた私などは、....
氷湖の公魚」より 著者:佐藤垢石
は少し食味に通じた人ならば舌先で分ける。 そこで想い出すのは公魚である。公魚は氷魚と同じにこれから冬に入って季節となるが、東京市民の口に入るものは、多く土浦の....