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永らえる
「永らえる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
永らえるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
らぬとすれば、想いを殺してこのままに別れるのも、あるいは今のこの歓びをともに生き
永らえる生活の美しさとなるのかもしれぬと、矢代はまたそのように思い直し、ひと時の....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
はないからである。文化的・政治的・経済的・変革とは一応独立に、技術はそのまま生き
永らえるかのように考えられる。 無論こう見えるのは外見に処理するかという手段に....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
昇期に於ける資本主義の一般的な特徴をなすもので、この根本精神は資本主義と共に生き
永らえるものではあるが、元来半封建的な官僚の支配を条件として発達して来た日本の社....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
あるが、印度や支那の高級な古代文化の所産であった哲学の伝統が、何故今日にまで生き
永らえることが出来ずに、ギリシア哲学の伝統だけが今日の生きた哲学として残ることが....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
に置いたことが、ふーッと頭に泛き出したのだ。――実のところ、私もそんなに長く生き
永らえる自信は持ち合わせてないのであった。時とすると死が足音をひそませて忍びよる....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
と云うと、私は無性者であるから、なるべく炊事の手間を省きたい。美食せずとも、生き
永らえるだけの食物をなるべく簡単に食えればタクサンだという天性のナマケ者であるか....
「上海」より 著者:横光利一
有り難うございました。どうぞ、それではお身体お大切にしなさいませ。もしまだこの上
永らえるようなことでもございましたら、北四川路のジャウデン・マジソン会社の小使、....