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永住
「永住〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
永住の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「捨児」より 著者:芥川竜之介
「浅草《あさくさ》の
永住町《ながすみちょう》に、信行寺《しんぎょうじ》と云う寺がありますが、――いえ....
「青木の出京」より 著者:菊池寛
た。 「何をしに、上京したのだ?」と、きいておいて、もし青木の返事が、彼の東京に
永住することを意味していたら、雄吉は、即座に、「僕は、君とは生涯なんの交渉も、持....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
えんだ。数の少ねえそのなかで、山住流含み針に心得のある達人は、第一にまず四ツ谷|
永住町《ながずみちょう》の太田《おおた》五斗兵衛《ごとべえ》、つづいては牛込の小....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の意見ではヘリウムもまたその運動速度の過大であるために地球のような小さな天体には
永住しかねるべきだというのであるが、計算の結果はストーネーのこの考えに余り好都合....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
へン。が、その結果、和武は訴訟をすっかり取下げました。それと同時に、和武は東京に
永住することになって、子爵家に大手を振って出入するようになりまして、子爵家の事に....
「嵐」より 著者:島崎藤村
だに都会の借家ずまいで、四畳半の書斎でも事は足りると思いながら、自分の子のために
永住の家を建てようとすることは、われながら矛盾した行為だと考えたこともある。けれ....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
、家を持って、聊か田畑を持つ様になって村方でも何うか居り着いて呉れと云うのだが、
永住致すには妻がなけりア成らぬが、貴公今の婦人に手蔓が有るなれば話をして、拙者の....
「火星探険」より 著者:海野十三
惑星が平和連合星団を建設することに話がまとまった。 デニー博士はやがて、火星に
永住することとなった。博士は駐火星地球大使に任ぜられたのである。博士の銅像はニュ....
「発明小僧」より 著者:海野十三
二年実用新案広告第四二九四号(類別、第七十五類五、家畜用便器)――出願人、四谷区
永住町、中×清氏。 牛馬の両便と都市の美観衛生問題は、これ誰しも頭痛の種である....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
なかったのである。 中 滅亡時に処すべき覚悟 今や同盟会員は、祖先以来
永住の地球を見捨てて、さらに別世界に移住すべく余儀なくされたのである、しかもこの....
「孟母断機」より 著者:上村松園
、礼儀作法の真似をしてたのしんだ。 孟子の母は、はじめて愁眉をひらいて、そこに
永住する決意をしたのである。 世に謂う孟母三遷の有名な話であるが、孟母は、これ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
分人に施すことが出来ました。
それやこれやで私を余程必要な人間と認めてこの村に
永住されん事を希望する者が沢山ありまして、折々は博士にその事を伝えるようになった....
「西航日録」より 著者:井上円了
来ると聞きてビツクリ 領事、語をつぎて曰く、今後は日本人を奨励して、米国内地に
永住せしめんと欲すと。余、その説を賛成し、かつ外国行きを勧むるために、即座に新体....
「彼等流浪す」より 著者:小川未明
彼等は、仏蘭西に行き、伊太利に行くを常とした。しかし、そこはまた、彼等にとって、
永住の地でなかったのである。伊太利の空を描いても、知らず北欧の空の色が、描き出さ....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
うのであった。今や牛込は、私にとっては第二の故郷も同様であり、又どうやらこのまま
永住の地になってしまうらしい。若し今後何等かの事情で他に転住しなければならぬよう....