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永寿
「永寿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
永寿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
た時は、流れ風に散る神泉苑の桜の葉を頭から浴びて、全く人間と云うよりも、あの智羅
永寿《ちらえいじゅ》の眷属《けんぞく》が、鳶《とび》の翼を法衣《ころも》の下に隠....
「或る女」より 著者:有島武郎
らない他人の姓名が掲げられていた。それでもその人は医者だと見えて、父の時分からの
永寿堂《えいじゅどう》病院という看板は相変わらず玄関の※《なげし》に見えていた。....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
称を玄隆といって、百八十石六人扶持の表医者である。玄隆は少い時|不行迹のために父
永寿に勘当せられていたが、
永寿の歿するに及んで末期養子として後を承け、次で抽斎の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ざいます。わたくしもここにいる頑是《がんぜ》ない子供衆と同じ年頃でございました、
永寿庵という村のお寺で、ちょうどこれと同じようにして上人さまの有難いお話を聞かせ....
「早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
通って、佐久間町二丁目も過ぎ、角の番屋の前から右にきれた。 松永町だ。二軒目に
永寿庵という蕎麦屋《そばや》がある。そこまで行くと、男はいっそう傘を窄《すぼ》め....