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永山
「永山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
永山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
のは、みんな流水や、墜雪の浸蝕した痕跡であるが、あの御殿場口から登り初めると、宝
永山の火山礫を冠った二箇の砂山が、山腹から約百尺も顔をもちあげて、裾を南へ引いて....
「雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
った色調が、凸半球の大気に流動している。 六合目――宝永の新火口壁(いわゆる宝
永山)まで来ると、さすがに高嶺の冬だと思われる冷たさが手足の爪先まで沁みて来る。....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
を考えると、気の弱い僕にはとてもやとう気がしないんだ。 それから皆と一緒に、宝
永山の北側の浅い谷を登って行った。雪は風に少し作用を受けた粉雪で、ラッセルも無く....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
次の通りである。 第一大隊長 篠原 国幹 第二大隊長 村田 新八 第三大隊長
永山弥市郎 第四大隊長 桐野 利秋 第五大隊長 池上 四郎 第六大隊長 別....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の動きがある。しかし世の中は変わった。その年、明治六年の十一月には、筑摩県|権令
永山盛輝の名で、神葬仏葬共に人民の信仰に任せて聞き届ける旨はかねて触れ置いたとお....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に愛嬌を湛えて、気永に合掌してござる。宝永四年と云えば、富士が大暴れに暴れて、宝
永山が一夜に富士の横腹を蹴破って跳り出た年である。富士から八王子在の高尾までは、....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
づきに押し罩《こ》もって、さざなみ雲のうえに、瘤《こぶ》のように肩を出している宝
永山の一面にだけ、相模潟の入り陽が、かっと照り映えていた。 胸突き三里....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
引を添えてくれた。これはしかし吉田口の五合目から、富士に向って、左に路を取り、宝
永山の火口壁から、その火口底へ下り、大宮方面の大森林に入って、大沢の嶮を越え、小....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
震が起ると共に、富士山が爆発して噴火口の傍に一つの山を湧出した。これがいわゆる宝
永山である。山麓の須走村は熔岩の下に埋没し、降灰は武相駿三箇国の田圃を埋めた。そ....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
当らんとの念を以て、為めに十分に寒気に耐うるの習慣を取りて止まず。然るに奇遇にも
永山将軍に親くせり。同将軍は露国に向わん事を平生語れり。且つ予に同行をすすむる事....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
(陸軍中将野津鎮雄)
仁礼源之丞 (子爵仁礼景範)
氷山万斎 (
永山弥一郎)
野津七次 (侯爵野津道貫)
西郷竜庵 (侯爵西郷従....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
し。 昨年十一月中旬より、山梨県北都留郡(すなわち、いわゆる郡内)大目村、杉本
永山氏の宅に一大怪事現出す。今、その怪事の概略を記さんに、その本体は形もなく影も....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
ち関東地方に云うお薦と同語だ。このハチヤ・チャセンの事について、「民族と歴史」に
永山玄石君の「岡山県下旧穏坊部落」、倉光清六君の「空也上人と鉢屋伝説」など、有益....
「望郷」より 著者:服部之総
民権運動の最精鋭政治犯から成っていたことを忘れてはならぬ。 北海道屯田兵団長|
永山武四郎《ながやまたけしろう》が自分で嵐山と名づけた郊外山塊の一角から旭川を俯....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
ma'n-ru-charo〕 奥へ行く・道・の口)と云うはずである。 宗谷線が
永山駅を出て石狩川を渡り、比布川に沿うて北上する川口の所に、比布川に沿うて細長い....